story396 ページ16
ユリカside
ヨナ「どうして行った事もない真国でキジャ達が噂になるの？」
ヨナの言葉通り、私たちは戒帝国や斉国には行ったことがあるけど真国には行ったことがない。
なのに噂が広まる、というのは不思議なこと。
ヴォルド「斉国の砦の建設に我が国の民も奴 隷として連れて行かれたのです。
そこから戻った者が口々にこう言いました。
高華国には巨大な爪を振り回し暴走する白髪の妖怪と、頭に草が生えた空飛ぶ妖怪がいると」
ユリカ「ふっ」
キジャ「そのような妖怪いたか？」
ジェハ「君の話しだよ、キジャ君」
ハク「お前もだ空飛ぶ妖怪」
とても愉快な言葉で有名になっているのね。
しかも化け物じゃなくて妖怪。
噂は誇張されたりねじ曲がったりするものだけど、ここまで面白おかしく伝えられていると分かると、思わず笑いが込み上げてくる。
ヴォルド「そして、次々と人の命を刈り取る真っ黒い死神のような妖怪もいると」
真っ黒い、死神……
そんなのいたかしら、と首を傾げる。
斉国の砦建設の時……あの戦で。
そこまで考えてふと、ある考えが浮かぶ。
……え、まさか。
ユリカ「…私の、こと？」
ユン「死神だってさ、ユリカ」
ユリカ「失礼ね。殺してないわよ、1人も」
毒で兵士を倒した時かしら……まさか周りから見られているとは思わなかったわ。
……それにしても、死神。
ヴォルド「本当だとしたらその能力はもはや神の域。
そこで真実を確かめるべく高華国へ入り、あなた方を探していたというわけです」
ジェハ「有名になったものだね。
それで？僕らを探してどうするんだい？」
ヴォルド「…我が姫、タオ様に会って頂けませんか？」
キジャ「断わる！！！」
ジェハ「はい、解散ー」
ヴォルドの提案をキジャが一刀両断。
まぁ、いきなり他国の姫にあって欲しいと言われても私たちも困る。
ジェハ「僕らはお偉いさんの見せ物ではないんでね」
ヴォルド「突然の話で誤解するのも無理はない…
しかし、決して我が姫は見せ物目的であなた方に会いたがっている訳ではないし、危害を加える事もありません」
ハク「尚更うさん臭ェな」
ヴォルド「我々には時間がない。
ただ真国と高華国の未来の為、我が姫と会って頂きたいのです」
誠意を見せるためなのか、ヴォルドは顔を覆っていた布を取り…そして、頭を下げた。
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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - あさん» ありがとうございます！どれだけかかっても完結まで持っていきたいと思っていますので、どうぞご愛読のほどよろしくお願いします！ (2021年8月30日 18時) (
レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 何年も前にこの小説を読んで、最近ヨナブームが来てて久しぶりに読んでみたら多くの作者の方が途中で終わっているのにこの話だけは進んでて驚きました！！これからも更新とってもとっても応援してます！！頑張ってください！！ (2021年8月29日 22時) (レス) id: 9bcecfe5b2 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 何年も前にこの小説を読んで、最近ヨナブームが来てて久しぶりに読んでみたら多くの作者の方が途中で終わっているのにこの話だけは進んでて驚きました！！これからも更新とってもとっても応援してます！！頑張ってください！！ (2021年8月29日 22時) (レス) id: 9bcecfe5b2 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - ポテトさん» お褒めの言葉、ありがとうございます！これからも楽しんでいただけるようなお話を書いていきますので、ご愛読のほどよろしくお願いします！ (2021年8月24日 20時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - いつ見ても、面白い話ばかりですね！まさに才能の塊ですね！ (2021年8月24日 0時) (レス) id: 59bc6ae80d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーナ・ラフィーネ
| 作成日時：2021年5月4日 21時
