story38 ページ39
ユリカside
次の日の朝……。
ヨナ「きゃーっ！キジャ、綺麗な顔が大変よ！？｣
一晩の間、何をしたらこうなるのかというくらい……キジャはげっそりとしていた。
白くて綺麗な肌は、もはや青白い。
キジャ「お、お見苦しいところを………」
ハク「おい、背中に虫いんぞ」
キジャ「きゃ〜〜っ！！」
キジャは慌てふためき、目的の場所とは反対方向に走っていってしまう。
それも、普段の倍以上の速度で。
ヨナ「キジャ、待ちなさい！ハクの嘘だから！」
ユン「静かにしな、ゆかいな珍獣共」
ユリカ「全く、本当に賑やかね。見ていて飽きないくらいに」
ヨナ「そう？ありがとう」
ユリカ「いや、褒めてはいないのだけど……」
ユンは私たちのやり取りを見て小さくため息をつくと、私たちに忠告した。
ユン「いーい？これから人里に入るんだから、しかも火の部族の土地だから…目立つんじゃないよ」
「「はーい」」
元将軍に赤髪の姫…その上、白銀の髪&龍の爪ときたら……目立たない筈がない。むしろ、私たちを見てください！って言ってるようなものだ。
ユンも私も、もう諦めていた。私たちは顔を見合わせて苦笑いする。
.
私達は青龍を探す。
自らの足で、少しの情報を頼りに。
ユン「キジャ」
キジャ「………ここにはいない」
ユン「そう簡単にはいかないか。
じゃ、次はここから十里先の………｣
ハク「待て、そこはダメだ。
火の部族の軍の訓練所になっている」
火の部族の訓練所…入り込んだら即殺されちゃう。
火の部族は他の部族に比べて役人が横暴だし、すぐに武器を取るから。
ユン「えっ、じゃ、ここは？」
ハク「そこは最近開拓されて……」
キジャ「……。」
ユン「うわ、行ったらヤバかったね」
キジャはハクとユンを見つめたあと、その目を逸らし俯いた。
ヨナ「キジャ、どうしたの？」
キジャ「！いえ」
ユリカ「何かあったら言ってね？できる限りの事は…力になりたいから」
キジャ「ユリカ……いや、本当に何でもないのだ」
………嘘ね、大丈夫ならそんな顔はしない。
人は大丈夫って言っている時ほど、心の中では泣いているものよ。
ユン「決まったよ。ちょっと歩くけど候補地は3つに絞れた。たぶん、そこに里はある」
ヨナ「本当？」
ユン「意外と詳しいね、雷獣」
ハク「ま、一応将軍でしたから。
各部族の軍事とか変化には敏感なのよ」
ユン「今度、教えてよ」
ハク「あぁ、いいぜ」
ユン「じゃ、行こう」
私たちは再び、歩き出した。
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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - ムーンさん» ありがとうございます！そんなことないですよ、たまに口調が迷子になって焦ります笑 応援に応えられるように、これからも頑張ります！ (2018年3月27日 17時) (
レス) id: 5392b90fcd (このIDを非表示/違反報告)
ムーン - 読ませていただきました！一人一人の口調とか分かってて凄いですね！？私は無理無理w頑張ってください！応援してます (2018年3月27日 13時) (レス) id: 60d35935a5 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン - 読ませていただきました！一人一人の口調とか分かってて凄いですね！？私は無理無理w頑張ってください！応援してます (2018年3月27日 13時) (レス) id: 60d35935a5 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - 空百合さん» ありがとうございます！期待に応えられるよう、頑張って更新していきます！ (2018年3月23日 13時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
空百合(プロフ) - 覗きに来てみました〜！最初のところから始めてるんですね！面白そうなので、チェックしときます！続きも期待してます！ (2018年3月23日 12時) (レス) id: 3dba0349b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーナ・ラフィーネ
| 作成日時：2018年3月11日 20時
