story37 ページ38
ユリカside
ユン「さて、食べ終わったら青龍の居場所なんだけど………キジャ、青龍の気配は？」
キジャは前回と同様、目を閉じて青龍の居場所を探る。
キジャ「………向こうが何かもやっと」
ユン「はーい、お手数お掛けしました」
相変わらず、場所はおおざっぱ。
……先が思いやられると思っているのは私だけではないだろう。
ユン「青龍って白龍と同じく里があるの？それとも1人？」
キジャ「それがよくわからないのだ。
各地にいる同胞からの情報だと、青龍の一族は昔、地の部族の土地に隠れ住んでいたらしい。だが、ある時を境に青龍の里はこつぜんと消え…一族も行方不明になってしまったと」
ユン「消えた！？でも滅びてはいないんでしょ｣
キジャ「目を閉じれば、青き龍の鼓動を確かに感じる」
今も里は残っている……ということか。
何かがあって元の土地にいられなくなったのかも。
ユリカ「なら、里ごと引っ越したっていう線だね」
ユン「だね、イクスが白龍以外は移動してるって言ってたし」
キジャの示す方向は東北東…その場所って確か……。
ユリカ「東北東、それって火の部族がある方向じゃない？」
ユン「火の部族の土地…なら、里がありそうな場所は6ヶ所かな」
ヨナ「ユン、行った事あるの？」
ユン「ないよ。でもこの辺りは採火の都に次ぐ大きな町があるし、ここには商談が行き交う道や貴族の別宅があるからね。それ以外で目立たず人も通らない土地となると6ヶ所くらいに絞られるってこと」
ヨナ「ユンって本当に何でも知ってるのね」
ヨナ姫はそういってユンの髪を撫でた。
まるで弟を可愛がる姉のよう。
目の前の光景は、とても微笑ましかった。
ユン「坊や扱いしないでくれる？一つしか違わないのに」
この中ではユンが一番年下。
だけど、一番しっかりしている気がする。
もしくは、私たちがしっかりしていなさすぎなのか……
ユン「よし！野郎共、明日から本格的に青龍探しだ！
つーわけでおやすみなさいー……」
キジャ「おやすみ……って…えっ、ここで！？」
ヨナ「おやすみ」
ユリカ「おやすみなさい、皆、ゆっくり休んでね」
キジャ「ちょ…っ……待っ…！」
ハク「うっせ白蛇」
野宿は旅の基本です。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 465人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「原作沿い」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - ムーンさん» ありがとうございます！そんなことないですよ、たまに口調が迷子になって焦ります笑 応援に応えられるように、これからも頑張ります！ (2018年3月27日 17時) (
レス) id: 5392b90fcd (このIDを非表示/違反報告)
ムーン - 読ませていただきました！一人一人の口調とか分かってて凄いですね！？私は無理無理w頑張ってください！応援してます (2018年3月27日 13時) (レス) id: 60d35935a5 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン - 読ませていただきました！一人一人の口調とか分かってて凄いですね！？私は無理無理w頑張ってください！応援してます (2018年3月27日 13時) (レス) id: 60d35935a5 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - 空百合さん» ありがとうございます！期待に応えられるよう、頑張って更新していきます！ (2018年3月23日 13時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
空百合(プロフ) - 覗きに来てみました〜！最初のところから始めてるんですね！面白そうなので、チェックしときます！続きも期待してます！ (2018年3月23日 12時) (レス) id: 3dba0349b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セレーナ・ラフィーネ
| 作成日時：2018年3月11日 20時
