story36【向かう場所は】 ページ37
ユリカside
キジャ「これは何だ？」
ユン「夕食ですけど……何か？」
箸で夕食をつまんだままそう呟いたキジャに、ユンは冷たく答える。
キジャ「夕食！？コレはさっき山道に生えていた、まさかの雑草ではないか！」
ユン「雑草じゃないよ！ちゃんと食べられる山菜だから。
虫を入れなかっただけありがたく思いな」
キジャ「虫！？そなた虫を食すのか！」
ユン「虫は栄養あんの」
キジャは初めての事ばかりで戸惑っている模様。
ま、あの里で暮らしてたら……山菜、ましてや虫なんて食べないだろうね。
調理され、綺麗に盛り付けられた料理が毎日出てきていたはず……そんな暮らし、贅沢すぎるわよね。
キジャ「姫様は平気なのですか？このような食事……！」
ヨナ「虫はまだ食べれないけど、だいぶ慣れたわ。だって、私……嫌がってる暇なんてなかったし」
そう言う、ヨナ姫は遠い目をしていた。
よほど、苦労をしていたんだろうな……。
ヨナ「でも、ユンが来てからかなり食事が美味しくなったんだから。ハクと2人の時はもうヒドくて……あらどうして泣いてるの？｣
キジャは涙を流し、ユンは上機嫌。
皆、感情が表に出やすいタイプ。
ユリカ「だって、良かったわね。ユン」
ユン「まーね、当然だよ」
ヨナ「でも、ユリカも料理上手いわよね」
キジャ「ユリカも料理ができるのか？」
ま、一応……野草を摘んで料理できなきゃ、幼い頃の私は生きていけなかったし。
でも、料理ができるおかげで今もこうして生きていられる。
ユリカ「ユンみたいに虫を料理したりはできないけどね」
ヨナ「それでもハクよりはきっとマシよ！」
ハク「俺のメシが何だって？」
ヨナ「ハク起きたの？」
ハク「聞き捨てなりませんね」
ヨナ「傷大丈夫？」
ハク「傷？何の事です？それより俺のメシが何ですって？」
ヨナ「メシ？何の事？あーお腹すいた？」
ハク「かわすよーになってきたじゃねーか」
ヨナ「体動かせる？食べさせてあげようか？」
そういってヨナ姫は夕食をスプーンですくって、ハクの口元まで持っていく。
ヨナ「はい、口あけて」
ハク「あー」
しかし、ハクの口に夕食が入る寸前、キジャがヨナ姫の手からスプーンを奪い、ハクにご飯を食べさせようとする。
キジャ「姫様っ、そのような雑用は私めが」
ハク「白蛇、てめぇ、いいとこジャマすんな」
キジャ「姫様に食べさせてもらうなどずうずうしい」
ユリカ「姫様、関わっちゃダメ。あっちで一緒にご飯食べましょ」
ヨナ「あ、うん」
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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - ムーンさん» ありがとうございます！そんなことないですよ、たまに口調が迷子になって焦ります笑 応援に応えられるように、これからも頑張ります！ (2018年3月27日 17時) (
レス) id: 5392b90fcd (このIDを非表示/違反報告)
ムーン - 読ませていただきました！一人一人の口調とか分かってて凄いですね！？私は無理無理w頑張ってください！応援してます (2018年3月27日 13時) (レス) id: 60d35935a5 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン - 読ませていただきました！一人一人の口調とか分かってて凄いですね！？私は無理無理w頑張ってください！応援してます (2018年3月27日 13時) (レス) id: 60d35935a5 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - 空百合さん» ありがとうございます！期待に応えられるよう、頑張って更新していきます！ (2018年3月23日 13時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
空百合(プロフ) - 覗きに来てみました〜！最初のところから始めてるんですね！面白そうなので、チェックしときます！続きも期待してます！ (2018年3月23日 12時) (レス) id: 3dba0349b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーナ・ラフィーネ
| 作成日時：2018年3月11日 20時
