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「うわ、マジで腫れてんじゃん」
「やっべ、こりゃネタになるわ」
「普通そこは『お前のかっこいい顔に傷が入って可哀想だぜ…』とか言うべきでは?!」
「お前ボギャブラリーやべぇわ」
同学年の仲間達に、笑われながら、罵られる。
いやちょっと。皆酷いな?!
「もー、皆及川さんに失礼だな?!」
「これが当たり前だろ」
「岩ちゃん酷いなｯ?!」
どうしてか、女子にしか本音は言えない。
小さい頃…ていうか、小学生とかその位は普通に本音とか言えてたはずなのにな、と考えていると
「お前、何腑に落ちねぇ様な顔してんだよ」
と、マッキーに心配される。
何だかんだ言って、皆優しいんだよなぁ……!!!!
しみじみ、そう感じていると、口角が上がって、変な奴に思われるかもしれない。
まぁ、いっか。
「へへへっ」
「気味悪いぞキモ川ー」
「失礼だな?!」
いじられながらも、大切に、大事に思ってくれる仲間達が、愛おしいのだ。
✱✱✱
「ねーねー岩ちゃーん」
「んだよ」
「マネジ募集しない？？」
「………お前無理だろ」
痛いところを見透かされたような気がして、咄嗟にそんな事ないって!!大丈夫!!と、何時もの俺を偽った。
別に、俺平気だし、とか余裕で思ったりして。
「……お前、ぜってぇ無理だろ」
「…だから平気だってば!!」
岩ちゃんが、俺のために忠告してくれているのは知っている。…怒っているのも分かる。
だけど俺はね。
「俺のかっこいい姿に惚れた女の子、明日までにスカウトしちゃうから☆待っててね!!」
皆の疲れを癒す子が欲しいから、聞かないよ。
「……無理したら、コロス」
「物騒だなぁ、岩ちゃん」
なんだかんだ、やっぱ優しいんだな。
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作者名：涼芽 | 作成日時：2016年10月24日 21時
