お蕎麦 ページ5
まだ彼女が幼いことを自覚し直しながら
彼女に指示され向かったのは一見の蕎麦屋だった
店長「おお!Aちゃん、彼氏かい?」
降谷「え?!いや、あのっ『てんぱりすぎだから。後、違うから。ただの知り合い。送ってもらったの。』
恋愛面での茶化しにまったく体制がついてなかったうえに仮にも上司なのでそういう風に言われると困るので焦った
『……いつもの、二つ。』
店長「おう!」
元気に店長らしき人が答えた後、Aさんは何も言わずに店の奥に進んでいく
降谷「慣れてるんですか?」
『……ポーカーフェイス位できるようになりなさい、でないと殺されるわよ。』
俺の質問に全く答えずに別の話にするAさん
はぁ、一つくらい答えてもいいんじゃないか
『……あなたからの質問なら免許で答えたから。っていうか、そんなに私のこと聞いて何が知りたいの?』
………俺ってそんなに顔に出るんだろうか
そんなことを頭の片隅で考えながらAさんの質問も答えを頭の中で探る
何を知りたい、か………
降谷「僕は……あなたの事を知ってもっと役に立てるようになっていきたいです。」
『……え?』
Aさんが驚いているのは僕の目から見てもわかった
降谷「僕より年下でも、あなたが人一倍すごい人だという事はここ数日でわかりました。なので、少しでもあなたを知って役に立ちたいです。」
『……面白いね、私にそんなこと言ってくれたのは二人目だよ。』
少しだけ、Aさんの表情が柔らかくなった気がしたのは気のせいだったのだろうか
そのあとはすぐに警察庁に戻ってまた仕事かと思いきや「僕に合わせたい人がいる」ということで、すぐにデスクには戻らなかった
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作者名:ゆーり☆ | 作成日時:2020年6月22日 23時