初対面 ページ3
僕、降谷零は今日から警察庁警備局警備企画課に異動となる
異例の自体だが、どうやら警察庁警備局警備企画課のお偉いさんからの依頼らしい
ヒロとは離れ離れとなる寂しさもあるが正直好奇心が勝った
一体どんな人たちがいるのだろう
降谷「どうも。降谷零と申します。これからよろしくお願いします。」
上司1「あぁ、君か…鬼咲が呼んだのは」
上司2「そこ、鬼咲デスクの隣ね。気をつけなね。」
2人の上司と思わしき人達が指さす先のデスクには周りに誰もいない
どうやら「鬼咲」という偉い人がいるよう
どんな人なのかは知らないが気に入られるように振舞おう
そっちの方が、のちのち楽になる
『ふぁぁ〜…邪魔』
後ろから声が聞こえ振り向くとまだ大学生くらいの少女が
寝起きのようでまだ眠そうに目を擦る
何故ここに少女が?
『あなた、誰?』
彼女が形のいい唇を動かす
あなた、とは無論、僕のことだろう
だが、それはこっちが聞きたいのだ
降谷「君こそ、誰なんだ?ここは警察庁だが」
僕の言葉が気に入らなかったのかなんなのか、少しだけ目を細める
『いい度胸ね。私は鬼咲A。』
その一言で僕は固まる
、
、
、
降谷「は?」
やっとの事で出した声は掠れていた
この少女が、先程噂されていたお偉いさんだと?
そんな馬鹿な、まだ大学生、高校生と言われても納得できるだろう
降谷「いくつなんだ?」
『私、ひとつの質問に答えたら相手にひとつ、やって欲しい事をやってもらうんだけど、それでもいいなら。答えるわよ?』
なんなんだ、この子は
僕は未だにこんな小さな子が上司なんて信じられなかった
だが、今はこの少女が上司なのか確認する方が重要だ
やって欲しいことの一つや二つくらいいくらでもやってやる
降谷「わかりました。では、ふたつ答えてください。あなたはいくつなんですか?それと警察であり、僕の上司である証明を」
目の前の少女は面倒くさそうに少し眉を寄せ僕の横を通り抜けデスクに向かう
……答えないつもりか?
『はい。これでどうですか?書いてあるけど、歳は18。文句は?』
デスクに行ったのはそこにしまっている警察手帳を提示するためだったようだ
案外、真面目に質問には答えてくれるらしい
そこには確かに18歳と書いてあり、同時に警察庁警備局警備企画課所属・警視正との表示もあった
…驚いた……
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作者名:ゆーり☆ | 作成日時:2020年6月22日 23時