観光 5 ページ36
『……なんであんな不機嫌なの??』
最初はどうしたのかなと心配していたが何も言わずに帰られると今度はいらいらしてくる
美和ちゃんは私が事件に呼ばれたときに先に飲みに行っちゃったし。
私はいらいらを全てぶつけるようにパソコンに残った書類を全て打ち込んでいく
結局その書類は仕上げ終わったもののそのころには飲みに合流しに行く気力もなく断りのメールを入れてバイクで帰る
『……ただいま』
なんとなく気分が沈んだまま家の玄関に入る
すると、リビングの方からよたよたとこちらに歩いてくる零
『…零、今日はどうしっ…!』
どうしたの、と聞く前に勢いよく抱き着いてきた
降谷「…A…」
名前を一度だけ呼んでそのあとは首筋に顔を埋められさらにぎゅっと抱きしめられた
どういう事かはよくわかっていないが、なんとなく、私も零の背中に手をまわした
そのまましばらくしたころ
『…零?今日、どうしたの?ちょっと変じゃない?』
降谷「なんでもない。それより、今日高木と何話してたんだ?」
ふいっ、と目をそらし手を引いてリビングに引っ張られながら質問される
しかしその耳は少し赤い
話をそらしたふりをしてこれが本題か?
それに気づいた私は零が嫉妬したという結論にたどりつく
……可愛すぎない???
『ふふっ、れーい!!』
リビングについて思わず抱きつく
降谷「?どうした?」
『零、嫉妬したんだ???』
降谷「っ、//してない」
『うっそだぁー、めっちゃ顔赤いよー?』
降谷「うるさい……//」
やっべ可愛い助けて神様
旦那が可愛すぎて私が殺される
『かーわいーいねぇー』
降谷「っ、それより!ほんとに何話してたんだよ」
『んー、高木とはねぇ〜、事件の話してたんだよ』
降谷「Doubt」
『嘘じゃないし。ほんとだもん』
降谷「事件の話しといてなんで赤面するんだよ。」
あ、やっぱり嫉妬してたんだ
というか、拗ねてる??
まぁどうあれ可愛いんだけど
『ほんとにほんとだよ。ただ事件の話してただけ。ほら、今日の事件の凶器、ブラのワイヤーだったじゃない?それであんまり大声で話すような内容じゃないと思って。ついつい小声で話してただけなのよ』
さすがにずっと黙ってるのもかわいそうなので説明する
降谷「……ほんとに?それだけ?」
まだ少し疑ってる風の零はもう可愛い
『ほんとでーすよー』
降谷「っ、ふふ」
『??何よ、急に笑いだして』
降谷「いや、幸せってこういうのかな、と思って」
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Ruriyuri - とても読んでて楽しかったです! (2022年11月17日 22時) (レス) @page38 id: 825b0bc841 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり☆(プロフ) - すみません、最近きちんと更新したつもりがデータが多々消えてしまうことがありまして、原因がわかり次第直しますが申し訳ございません。 (2020年6月5日 0時) (レス) id: 8ac4695b82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーり☆ | 作成日時:2020年5月30日 14時