観光 3 ページ34
『……この事件さ、なんかできすぎよね。』
志保「?どこが?」
『なんていえばいいんだろ。その、被害者に恨みがある人がこんなにもきれいに集まる?』
赤井「確かに、そうかもしれないな。」
『…すみません、玉川さんはどうしてこの店を選んだんですか?』
玉川「え?ああ、いや、なんとなく、、、です。」
『……(なんとなくでこんなに人が多いところを選ぶものなの?借金の話があるのに?)』
『佐伯さんは?なぜここに?』
佐伯「僕は、昨日メールで仕事の休憩の時に会おうって彩子から話があって…僕たち、共働きだからあんまり家では離せないし。」
降谷「本当ですか?彩子さん」
彩子「噓よ、私はそんなメール送ってないわ!」
おお、こじれた
この事件のキーはここかな
高木「あのー、Aさん、」
腕を組んで思案していると後ろから高木が申し訳なさそうに声をかけてくる
『?何?』
高木「僕がさっき聞いたときに玉川さん、ここの店に来ようって言ったのは被害者の方って言ってたんですよ」
こそっとささやく
ふーん?
なんか変だね
誘われたなら誘われたって私に聞かれた時も言えばいいんじゃないの
仕方ない、あんまり使いたくなかったんだけど
『高木、私のバイクからバッグ取ってきて』
高木「え?は、はい。」
バイクのキーを高木の前に差し出して私は彩子さんに近づく
『彩子さん、少しだけ、あなたの携帯を借りられませんか?すぐ済みますから。』
彩子「は、はい…」
おずおずと携帯を差し出してくれる
その携帯を丁寧に両手で受け取りながら高木が持ってきたバッグに手を突っ込む
『……よし』
この作業は久しぶりだな
彩子さんの携帯とあてはまるコードをたくさん束ねている中から探してパソコンにつなぐ
そう、私の得意分野・コンピューターだ
人の携帯を探るのはあんまりいい気がしないからさっさと終わらせよう
・
・
調べていくと彩子さんの携帯は誰かにハッキングされた形跡が
誰がハッキングしたんだ…
しばらくそれに時間を使っていると零からひと言
降谷「…凶器の事なんだが、刺し傷が妙なんだ」
『……妙?』
降谷「細すぎるんだよ。ボールペンで刺してもあんなに細くならない」
『……身体検査はしたんだよね、』
身体検査してもばれない、細いものってなんだ…?
手を動かしながら頭で考える
そのとき一つ思い当たるものは浮かび上がってきた
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Ruriyuri - とても読んでて楽しかったです! (2022年11月17日 22時) (レス) @page38 id: 825b0bc841 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり☆(プロフ) - すみません、最近きちんと更新したつもりがデータが多々消えてしまうことがありまして、原因がわかり次第直しますが申し訳ございません。 (2020年6月5日 0時) (レス) id: 8ac4695b82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーり☆ | 作成日時:2020年5月30日 14時