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『まあ、いろいろあって…とりあえず、二人とも、はい。拳銃回収。』
赤井「ああ…」
秀一はすんなりと渡してくる
が、零は全く渡す気配なし
降谷「いくらAの頼みとはいえ赤井の前だっ!簡単に手放すわけにはいかん」
頑固だな
『秀一は手放したのに?』
降谷「…やだ…」
…かわいいかよ
じゃなくて話が進まないから意地でも奪わないと
『もう!』chu
零にキスして、手の力が緩んだすきに拳銃を奪い去る
有希子「あら〜♡」
降谷「…//A!!」
赤井「安室君はAには弱いんだな…」
降谷「うるさい!赤井!」
『はいはい、静かに、仮にも今深夜だから。』
降谷「しっかり説明してもらうからな。」
『そんな心配しなくても、ちゃーんと全部話してあげますよ』
そう、全部ね
『はい、レモン。秀一は適当にコーヒーだけど良かった?』
赤井「ああ、ありがとうな。」
優作「では、我々は一時退散とするよ、話が済んだら声をかけてくれ。」
『お気遣いありがとうございます』
私たちに気を利かせ三人にしてくれる
今回は盗聴器も、隠しカメラもない
降谷「まず、なんでここにAがいるか聞こうか…」
『……今日は、零に聞いてほしいことがあったの…工藤邸に忍び込むのはわかってたし、零が命令は絶対遂行する人間だって知ってるから止めるつもりもなかった、でも、何とか二人がこれ以上傷つかないようにしたかったの…』
降谷「二人がって…どういうことだ?赤井は見殺しにした。なぜ傷つくんだ?」
そのきれいなアイスブルーの眼には動揺の色が浮かび上がる
『……結果的には、そうなってしまった…けどね、零…秀一は、ヒロくんを助けようとしたんだ…』
降谷「赤井が…?どういうことだ?」
零は悲痛の面持ちになりながらもしっかりと秀一を見つめる
赤井「4年前のあの日、俺はスコッチ…彼を止めようと、屋上で彼を投げ飛ばした…だが、その拍子に拳銃を奪われてしまい、止めようとしたんだが……」
そこで秀一は言葉を濁す
真実とは少し違うが、零を救うにはこれが一番の案だと思う
秀一の言葉を聞いた零は少し震えている
『……れい?…』
今、この事実を聞いた零は困惑しているだろう
ずっと、殺したいほど憎んでいた男が実は助けようとしていたのだ
見殺しにした、という事実は変わることはない
だが、少しでも事実を知ることで、零の心が軽くなればいい
私は零に、報われてほしい
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小恋 - とてもおもしろいです!続き楽しみに待ってます! (2020年7月19日 14時) (レス) id: 5d360a6c28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーり☆ | 作成日時:2020年5月22日 22時