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目暮「た、確かに…この機能を使えば」
高木「眼鏡がなくても見えるかも…そういえば、有里さんはいつもユリの花の付け爪をしているそうですから…その爪を目印にすれば彼女のグラスは特定できますね…」
諸岡「し、しかし深町君が眼鏡をしてなかったのは、私が偶然、彼の眼鏡を踏んで壊したからで…」
小五郎「それも仕組んでたんスよ!あんたが卵焼きにソースをかけること知っていたのなら…わざとソースをあんたから遠ざけて一歩踏み出さないと取れない位置に置き…その足元に眼鏡を落としておけば…偶然、踏まれたように見えるってわけだ!」
『まあ眼鏡を踏ませたのはたぶん、トリックのためと、主人である諸岡さんを現場から遠ざけ、疑わせないようにするためでもあったんじゃないですかね?』
安室「その甲斐なくグラスを持った有里さんとすれ違ったご主人は疑われてしまったようですがね…」
諸岡「そ、そうなのか?深町君?!」
『そして諸岡さんが店から出て行った後、スマホの警報音をわざと鳴らし、地震速報を見るためにテーブルに有里さんがグラスを置くように仕向け…スマホのカメラのズーム機能で有里さんのグラスを特定し、毒を入れたというわけですよ』
安室「この場合、警報音を鳴らすスマホと…カメラのズーム機能を使ったスマホは別だった可能性が高い…なので、執事さんの体を調べれば出てくると思いますよ?2台のスマホがね…」
高木「じゃあ、ちょっと調べさせて…」
深町「それには及びません…ちゃんと2台持ってますよ…もう1台購入して、何度も練習しましたから…亡くなった奥様のためにね」
諸岡「つ、妻のために有里ちゃんに毒を盛ったというのか?!」
深町「はい、旦那様がお目を覚まされるように…」
諸岡「目、目を覚ます?」
深町「奥様が他界されてまだ半年もたたぬというのに、あのような若い女子にうつつを抜かせているからでございます!私は、奥様が幼少のころからお仕えてしておりましたので…奥様が不憫で不憫で…勝手ながら、彼女にお金を渡し旦那様にもう言い寄らないでほしいと頼んだのですが断られ…仕方なくあの脅迫状を用意したんです…ですが全く効果がありませんでしたので、実力行使に…目当ての女子に危害が及んだとなれば…さすがに店に来るのをやめて頂けると思いまして…私からの最後のお願いです、もう奥様を悲しませないでください」
諸岡「いや、違うんだ…あの子はただの目当ての女の子じゃなくて…」
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小恋 - とてもおもしろいです!続き楽しみに待ってます! (2020年7月19日 14時) (レス) id: 5d360a6c28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーり☆ | 作成日時:2020年5月22日 22時