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『じゃあ、そのお母さんに警察に電話するように言ってくれる?車が海に落ちて大変だって…』
蘭「うん!いいよ!」
真純「僕は…僕は何をやったらいい?僕にも何か手伝わせて!」
赤井「そうだな…駐車場のおじさんに濡れた服や水着を着たまま外へ出ようとしている客がいたら引き留めるように言ってくれ…もしかしたら悪い奴の仲間かもしれないからって…頼めるか?」
真純「うん!」
お兄ちゃんに頼りにされるのはそんなにうれしいのか、満面に笑みで答えて走っていった
今度凪にもお願い事してみようかな
↑Aの弟です
あの子私にべったり出し、たぶん聞いてくれるよね…
しばらくすると刑事さんらしき人が来た
私は後ろで眺めてよ
刑事「ホー、あの崖のガードレールを突き破って…車が海に転落したと?んで、この男がその車の運転手で…車からあんたが引き上げて我々警察に通報したわけか…」
新一の母「あ、いえ通報したのは私ですけど。引き上げたのは彼らで…」
刑事「誰だい?あんたら…」
赤井「アメリカの大学に通ってるただの留学生ですよ…今日は日本に久しぶりに帰ってきて家族とここへ…」
『私も似たようなもんです…ここへは一人できましたけど…』
刑事「しかし本当なのか?通報ではその車にもう一人乗っていたそうだが…」
蘭「そのお兄さんとお姉さんがそう言ってたもん!」
赤井「助手席側のサイドウインドウだけ全開になっていたからそう思ったんです…あの車は右ハンドル、乗っていたのが一人なら助手席側の窓だけ開けるのは不自然だから…恐らくそのもう一人は海水で車内が一杯になる前にウインドウを開け車外へ脱出し…海水浴客に紛れたかと…」
刑事「だが、わざわざ窓からでなくてもドアを開ければ…」
『水圧ですよ…車が水没した直後ならまだ車内に空気がありますから、水圧でドアが開かず窓から出たってところでしょう…』
刑事「じゃあ、そいつはこの連れを見捨てて逃げたってわけか…」
『いや、この男はシートベルトをしていなかったんです。だから、車がガードレールに激突した反動で頭部をフロントガラスに強打し…頸椎骨折で即死だったはず。水没した直後、呼んでも返事がなかったから自分だけ車から出たと考えるのが妥当だと思いますよ…』
刑事「でも、だったらなんで海水浴客のふりを…事故にあった被害者なら堂々としていれば…」
赤井「身を隠さねばならない理由が…あったから…」
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りおん(プロフ) - めっちゃ面白い (2021年4月20日 21時) (レス) id: f9f42db2cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーり☆ | 作成日時:2020年5月5日 12時