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怖いお兄さん「お前がチクんなきゃ…バレなかったんだよ!」
その言葉にイラついて、思わずその男の眼をめがけて目つぶし寸前まで手を近づける
そしたら、まさかの秀一さんも同じことをしていて、そっちに反応してしまった
秀一さんがお兄さんたちに圧力をかけるとすぐに逃げて行った
『情けない…』
蘭「すごーい!今の技って何?」
赤井「フィンガージャブ!日本でいう目潰しだ…ジークンドーの技の一つだよ…」
『同じく、ジークンドーだけど、秀一さんもできたんだ…』
赤井「ああ。坊やたち、すまんが妹の相手をしてやってくれないか?どうやら妹は友達が欲しいらしい…」
『あら、意外とちゃんとお兄ちゃんやってる…』
ガン!!!!
秀一さんに感心していたら、急に大きな音がした
何?!
音のした方を振り返るとガードレールを突っ切ったらしい車が海に突っ込むところだった
中の人が!
私は後先考えずに濡れちゃだめなポーチだけ投げ捨て、海に入る
車に近づいてみると、男の人の首を抑え私を見て首を横に振る秀一さんが
もうだめか
仕方なく車の中をのぞくとバッグに雑に詰められたブランド物の時計
そして空いているのは助手席側の窓だけ…
もう一人いた?
私はそのバッグを背負って車のボンネットを開けてみる
細工は、なし…
『ゴボッ…』
ヤバッ、息!
私は急いで海面に上がる
『げほっげほっ…ハァハァ…』
赤井「大丈夫か?こんなに長く潜って、いったい何してたんだ…」
『被害者のほかに、もう一人乗っていたようでしたから…ハァ…ひょっとしたら誰かが細工してわざと落としたかもって思って細工を探してたんです…』
新一「被害者って、その人、助かるの?」
赤井「その可能性はもうない…」
新一「お姉さんのそのバッグは?」
『その被害者が何者かを探るための情報よ』
赤井「それより海の家で水着とかを売っているコーナーがあっただろ?そこへ行って車が落ちた後、ずぶ濡れでTシャツや水着やビーチサンダルとかを買いに来た客がいないか聞いてきてくれ…どうやら車にはもう一人乗っていて車から抜け出し…海水浴客に紛れ込んでいるようだ…できるか?ホームズの弟子くん?」
なるほど、秀一さんも私と同じこと考えてるってわけか
『じゃあ、蘭ちゃん?だったよね?きみは、二人でここに来たの?』
蘭「ううん、新一のお母さんと一緒だよ!」
やっぱり…
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りおん(プロフ) - めっちゃ面白い (2021年4月20日 21時) (レス) id: f9f42db2cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーり☆ | 作成日時:2020年5月5日 12時