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降谷「……うん、そうだね…コナン君はどうする?このままAを外に出すわけにはいかないけど、ここに頻繁に出入りされると、ちょっとあれだから…」
確かに…
コナン「なら、ここに泊めてくれない?明日からちょうどGWだし、一週間もあれば、多少は大丈夫になるんじゃない?」
安室さんは俺の提案にすぐに乗ってくれた
本音は、こんなに簡単に身を隠している公安の人間が人を泊めていいのかだけど、今はそんなこと言ってる暇はない
『おはよ…じゃないよね…ごめんね、ほんとに、まだうまく受け止めきれないんだろうね…』
いつの間に起きたのかAさんが俺たちのそばまで歩いてくる
コナン「うん…あのさ、Aさん!とにかく今は元の状態に戻らない?健康状態を維持できるようになったら、少しずつ整理していこう」
俺の言葉にAさんは大きく目を見開いた
そして、俺のそばに来てAさんはギュッと抱き着いてきた
『ありがとうっ…こんな状態でも、見放さないでくれてっ…』
今にも泣きそうな声で、それでもしっかり俺に、いや、俺たちにお礼を言ってくれる
コナン「元の状態に近づいたら、あいつらに会いに行こう…ちょっとは気がまぎれるし、Aさんも楽しめると思うよ」
『…うん!あ、でも…昴さんは、ちょっとやめてね。後、この状態も言わないで。』コソッ
Aさんが何を考えてそう言ったのかはわからなかったが、彼女の事だきっと何かあるんだろう
そして、そこからGWは付きっ切りで世話をした
ちょうど博士は学会に行っているそうなので俺もそれに同行していることになっている
蘭とあいつらには悪いが、今はAさんが最優先
付きっ切りで世話と言っても、料理はAさんかたまに帰ってくる安室さんが作ってくれるし風呂や洗濯などは大体Aさんがやっていて。俺は基本一緒に会話をして笑わせたりそばで様子を見ていたりするだけだ
それでも、Aさんはかなり以前の状態に戻ってきたと思う
夜はしっかり寝てるし悪夢を見る回数も減り、飯もしっかり食べて、よく笑うようになってきた
安室さんもこの様子を見てかなり安心してきているようだった
とにかく、少しでも役に立ったならよかった…
『コナン君!明日はどこか行ってみない?ずっと家で嫌だったでしょ?』
コナン「え?!もう大丈夫なの?」
『うーん、大丈夫じゃないけど…落ち着いてきたからさ、ね?お礼も兼ねて!』
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りおん(プロフ) - めっちゃ面白い (2021年4月20日 21時) (レス) id: f9f42db2cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーり☆ | 作成日時:2020年5月5日 12時