優しさに溺れよう【竈門炭治郎】

参拾壱 思い出すだけで ページ32

炭治郎side


思い出すだけで顔が赤く染まりそうだ。
Aにはどんな風に俺が見えただろうか…。

朝、布団の中で目を覚まして隣のAに目をやる。
静かな寝息を立てていた。

俺はゆっくりとAの髪を撫で揃える。

…あの時のAの匂いは嗅いだことが無かった。
最初は不安そうな嫌な匂いがして止めなくてはと思ったりもしたが、
次第に変化して俺も止めどが効かなくなってしまった。

必死に俺にしがみついてくれてあの可愛さにどうしたらいいか分からなくなってしまった。
俺はもう重症だ…、A無しに生きていけない。
恋人…、いずれは夫婦。
だからって俺はちょっとやりすぎてしまっただろう。


「昨夜はごめんなぁ……」

「そんなことないよ、嬉しい」


俺が独り言をつぶやいたら返答が返ってきた。


「うわっ、A…起きてたのか？」

「今、ちょうど目が覚めたの」


俺は昨夜、沢山Aに触れたというのに急に何故か頭に置いていた手を離してしまう。


「炭治郎が私を求めてくれてるのがしっかり伝わった」

「そうか…でも痛い思いさせて…」

「もう、大丈夫だってば！」


Aは布団の中で俺に抱き着く。
いつもは俺から抱き着くことが多いのに…。

昨夜みたいな経験は本当に不思議だった。
今まで感じたことのないもので俺は余韻に浸ってしまっていた。



―――

唐突な作者の話

全話かなりやばめで作者のテンションがそうさせたので以後、気を付けます。
そういうの好きって方いたら今度はR付けて小説書きたいです。
そういえばこの話、続編考えてないんです。
いまのところ新たに炭治郎との夢小説を作る予定です。

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