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弐拾玖 誘わせて ページ30

炭治郎side



今日は一緒に夜を過ごせる日だった。
二人で向かい合わせで座り、Aの入れたお茶で一息ついていた。

Aの怪我が心配だが、二、三日経って段々と楽になったのか練習を再開し始めた。
彼女自身、鬼殺隊には入る気はないようだが、
このまま練習を積み重ねれば最終選別も合格できそうな気もする。


「炭治郎の教え方やっぱりいまいち分からないかも」

「………」

「いや、言葉ではの話だよ」

「……そうか」


毎日、任務が無い昼には極力いろいろ教えるが、
言葉で伝えるのがあまり得意ではないらしい。
…上手く言葉で言えないんだよな、難しいんだよなぁ。

向かいに座っていたAの顔を見る。
風呂から上がってすぐのため、頬が桃色に染まっていた。
よく見ると、髪も蜜のように綺麗で部屋の明かりに照らされ輝いている。
彼女からは落ち着いた安らぐ匂いがする。

そんなAの姿を見ると接吻したときのことをふいに思い出してしまう。
顔を染め上げ、大人しく俺の気持ちに付き合ってくれた。

また欲が湧いてきたのだろうか。
無性に触れたくて仕方がなくなってしまう。
あのときのとろけたような顔が見たい。
あのときの甘い甘〜い匂いが嗅ぎたい。

この気持ちがついに抑えられなくなってきたのだろうか。


「どうしたの、炭治郎?」

「A…」


俺は自然に手を引いて布団の中へと誘わせた。

俺は確かに言葉では伝えるのが下手かもしれない。
でも、実際にどういう気持ちなのかってことも言葉以外でいくらでも教えられるだろう。

強引なのは性には合わないけれど、抑えが効かないくらい俺はAを求めてた。

参拾 甘くとろけた→←弐拾捌 切り傷



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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎   
作品ジャンル:恋愛
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琴音 - めちゃくちゃ、キュンキュンしました!ありがとうございました🙇 (2022年4月3日 18時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa(プロフ) - 初めまして(^^)炭治郎大好きなので、甘々で炭治郎書いてほしいですー!R18全然okです! (2021年10月6日 20時) (レス) @page33 id: e19d285429 (このIDを非表示/違反報告)
ふわむにゃ(プロフ) - 佳子さん» コメントありがとうございます!R指定されない程度に甘めの話を書きました、読んでくださりありがとうございます! (2020年5月2日 2時) (レス) id: a6eb1143e2 (このIDを非表示/違反報告)
佳子 - R18系好きです (2020年5月1日 18時) (レス) id: a5a970a27b (このIDを非表示/違反報告)
ふわむにゃ(プロフ) - 桐葉さん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます! (2020年1月2日 20時) (レス) id: af6be9856c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふわむにゃ | 作成日時:2019年8月16日 18時

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