Eveと訳アリ同居始めました。【あんスタ】 (ページ29)

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28 約束ページ29

茨side

殿下やジュンのもとに住まわせてもらってるという、秀玲Aさん…。
…よくいるろくでもない面食い女かとは思いましたね。
ですが、殿下の目に敵う者ですからそんなことはないと信じたいと最初は思ってたのですが。

やはり殿下の目に狂いは無かったようです。

ですが想定外だったのが、殿下とジュンはAさんに惹かれているということですね。
恋愛的な意味では無く、魅力がある者だとしてでしょうか。

顔を見てれば分かるんですよねぇ。

ジュン、今もあなたはAさんをぼんやり見て…。
これだから殿下に勘違いされるんですよ、この変態が。

なにをともあれ、こちら側からいろんな話をしてしまい彼女も理解が大変だろう。

「…では、よろしいですか、Aさん…これから自分達を支えていただけますね？」

「はい、これからよろしくお願いします…！」

返事を聞き、ついに彼女は自分達とも関わりを持つようになる。
これから大変なことがあるでしょうけど、ここまでするならどんと受けてもらいましょう！

「良かった…。Aちゃん、僕ともこれからよろしくね」

「はい、凪砂さん！」

閣下も拒絶はせず歓迎してるので全体的には大丈夫そうですね。

私が前に決めたルールも、
サポートをしてくれる使用人との関係を考えてルールを設定した。

「ありがとうだね、茨！」

「礼なんて要りませんよ、殿下。いろんなことを考えた結果出した結論ですので」

昨日徹夜だったのが悪かったのだろうか。
頭が痛い。
閣下には悟られないように部屋に戻る。

こうやって無理する日々が彼女の支えで少しでも軽いものにしてくれるほどの関係に
私もなれたらいいのですが…。

期待と不安。
どちらも俺の頭からは離れなかった。