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26 ティータイム ページ27

日和side


凪砂くんはじっとAちゃんを見つめる。


「素敵な子だね、もしかしてこの子がAちゃん…」

「え、なんで私の名前…!」

「ぼくがちょっと前に凪砂くんに教えてあげたんだねっ、流石物覚えがいいね、凪砂くん♪」


ぼくは話をしながら、部屋の中に上がっていく。


「あぁ、もう殿下…仕方ないですね…、お茶は何を入れます?」

「アールグレイお願いするね♪」

「了解しました〜」


茨が脱力し、お茶を渋々ながら入れてくれる。
ぼくは着ていた上着をジュンくんに預けて、ソファに座る。
真ん中にはもちろん、Aちゃん。
ぼくとジュンくんに挟まれている状態だ。


「…お茶です、…えっと、貴方が例の…」

「は、はい!Aといいますっ…!」

「あはは、Aちゃん、茨相手にそんな気張らなくてもいいのに…!可笑しいねぇ」


ぼくは紅茶を飲みながら足を組む。
気まずい空気を流すのはぼくの癪に障るね。


「はぁ〜、もう私も正直理解できないです、二人が何を考えてるのだか…」


茨もあまり寝てないのだろう、重苦しいムードにはしたくなさそうだ。
凪砂くんの目があるのも結構大きいのかな…。
何はともあれ、相変わらず本性を晒さない感じがやはり茨だ。

茨は髪を耳に掛け、眼鏡をしっかりとかけ直した。


「…でも、少しこちらも度が過ぎた点が少々ありましたね、ルールを勝手に決めつけてしまいましたし…。…ところでなぜAさんはずっと殿下とジュンの元に居るんです?別に貴方には権利というものがあるので…」

「…私の心地の良い居場所なんです。唯一無二…といったら大げさですかね…」

「…!」

「私、夢ノ咲のプロデュース科所属で落ちぶれていて、けどこの二人に出会ってからは少しづつアイドルにも興味が出てきた気がするんです。毎日が楽しいし、必然的に変わることが出来た…」


ぼくは飲んでいた紅茶のティーカップから口を離した。
思わず、ぼくはAちゃんに視線を送った。
勿論ジュンくんもだ。
丁度目が合い、同じことを考えてると察する。


「そうですか、でも殿下とジュンは仕事を貰って笑顔を届ける身なんです。自分たちもですけど…。いくら男子高校生同年代とはいえ、…異性でもあり、こちらはプロです。貴方だけに執着しすぎでアイドルとして落ちぶれていくなんて論外。…お遊びなんかじゃありません」

「…そうだね」


ぼくは持っていたティーカップを机に置いた。

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作品ジャンル:アニメ
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ふわむにゃ(プロフ) - ゆゆさん» 恐縮です…!有難うございます…(T_T) (2019年4月25日 18時) (レス) id: af6be9856c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - めっちゃ面白かったです!おひぃさん好きなのですごく嬉しかったです!これからも頑張ってくださいね! (2019年4月22日 20時) (レス) id: 7a65a72ca7 (このIDを非表示/違反報告)
ふわむにゃ(プロフ) - ゆぅあ(o・ω・o)さん» 有難うございます…!更新頑張りたいと思います。(^^ゞ (2019年2月9日 22時) (レス) id: af6be9856c (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅあ(o・ω・o)(プロフ) - 頑張ってください! (2019年2月9日 21時) (レス) id: e4352aec9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふわむにゃ | 作成日時:2019年1月27日 1時

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