２番目でもいい【TH】

#11 ページ11

TH side








生まれたての姿のままベッドに横になれば隣から信じ難い話をし始めたA









「私、辞めさせられちゃうんだ〜
今の仕事

そのまま就職しようと思ってたから残念」










そういう彼女の表情は読み取れない



声は何ともないような感じなのに
表情は悲しそうなでもどこか笑顔で









「誰から聞いたの」



「オッパ達が話してるの聞いただけだよ」



「え、なんで？」



「何でだろうね」



「だって、普段ミスもなく仕事してるじゃん

……僕のせい？」



「んー、半分あたりで半分はずれ」



「どーゆーこと？」



「テヒョンイとの関係がバレたのがきっかけだったよ

でもこのところメイクさん達との関係がうまくいかなくって」



「いじめられてるの？」



「違う違う

メイクさんってさやっぱり得意な人とかいるじゃん？
例えばテヒョンイのメイクする人最近ずっと一緒だと思わない？」



「あ、そういえばそうかも
気に入ってた子だったからラッキーって思ってた」



「あの子は他のメンバーよりテヒョンイにメイクするのが得意というかなんというか
そう思っててそのままいろんなメイクさんに伝えたらやっぱり外されちゃう人ってあるじゃん？

下手じゃないけど特に特化してるわけでもない子」



「うん」



「そういう子たちとうまくいかなくなったの

たかがバイトがって
ARMYに1番綺麗な姿見せたいってメンバーが昔言ってたからそうしてみたんだけどダメだったみたい」














そういって天井を仰ぐ彼女はどこかすっきりしている気もした

#12→←#10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す