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カーテンから差し込む朝日の眩しさに目を開けた。
『んん…、ん？』
なんだか身体の自由が効かなくて、後ろを振り返ると未だ眠ったままの仁に抱きしめられていた。
そういえば昨日、デートの後そのまま私の家で…、と思い出して照れてしまう。
「…ん、A…？」
『あ、起きた？おはよ、仁。』
「ぉはよ…。」
まだ寝ぼけてる仁は少し舌っ足らずで可愛い。
朝日が眩しいのか、私の肩に頭を埋めてくるものだから、頭を撫でてやるとさらに頭をぐりぐりと押し付けられた。
『ふふ、仁？』
「ねみい…、」
『今日も事務所開けるんでしょ？起きなくていいの？』
「んぁ〜…、わかってる…。」
そう言いながらも眠気には抗えないようで、また寝てしまった。
まあ、昨夜は遅くまで起きていたし、ギリギリまで寝かせてあげよう。
その間に私は朝ごはんでも準備しておこうかな、と思って仁をひっぺはがして起き上がった。
『…よし、こんなもんかな。』
テーブルの上に並んでいるのは、トーストとサラダと牛乳。
ありきたりというかなんというかだけど、腰だるいから料理も大変だし、朝からそんながっつりも食べれないし。
これで十分、と半分自分に言い聞かせていると、不意に後ろから抱きしめられた。
「おはよ、A。」
『っ仁！？お、はよう…、』
「ふ、何そんなにびっくりしてんだよ。…作ってくれたのか？ありがとな。」
頬にキスをしてから、私を離してテーブルに向かう仁。
びっくりもするよ、前までツンツンツンデレだった恋人が急にこんな甘々になったんだから。
昨夜も思ったけど、愛情表現が激しいんだ。この男。
学生時代は告白されたとき以外聞けなかった「好き」って言葉が、昨夜だけで100回近く聞いた気がする。
前までの塩対応に慣れていた私からすると、こんなのドキドキでどうにかなっちゃいそう。
「…A？座らねえの？」
『あ、うん…、』
「っし、いただきます。」
『いただきます…。』
テーブルを挟んで向かいでトーストをかじる仁をそっと見ると、目が合ってしまった。
前までなら眉間に皺を寄せて「なんだよ」とか言ってきてたのに、今は「ん？」なんて言ってそっと微笑んでくる。
「…うまい。ありがとな、A。」
『どういたしまして…。』
こんな適当な朝ご飯にありがとうだなんて、大袈裟な。
私のことが相当好きみたいな態度に、今まで以上に胸が高鳴る。
もしかしてこれが、スパダリってやつなんでしょうか。
…これからこの仁と一緒にいて、心臓持つかなぁ…。
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ふろる(プロフ) - 鶯 御飴さん» コメントありがとうございます。好きと言っていただけて本当に嬉しいです。話もいいところで更新止めてしまって、本当申し訳ないです…。立て込んでるのはなんとかなりそうですので、もう少々お待ちいただけると幸いです。 (3月28日 21時) (
レス) @page20 id: b337852acc (このIDを非表示/違反報告)
鶯 御飴 - ふろるさん» そうなんですね…。このお話好きなので少し残念ですが、更新気長に待ってますね。 (3月8日 7時) (レス) @page20 id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
ふろる(プロフ) - ぽちゃ丸さん» コメントありがとうございます。本作は結構作者の幻覚と捏造が強めなので、好きと言っていただけて嬉しいです。今後もぽちゃ丸様の飽きが来るまででいいので、作者の幻覚に付き合っていただきたいです。 (2月6日 23時) (レス) id: b337852acc (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ丸(プロフ) - ふろるさんが書く作品好きです😌これからも応援してます‼️無理のないよう更新頑張ってください☺️ (2月5日 18時) (レス) @page14 id: f401cfaf3e (このIDを非表示/違反報告)
ふろる(プロフ) - 桜神さん» コメントありがとうございます。ちまちまですが更新続けていきますので今後も読んでいただけると嬉しいです。 (2月3日 21時) (レス) id: b337852acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふろる | 作成日時：2024年1月24日 23時
