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昨日、バレンタインも仕事だった私だけど、仕事終わりに急いで事務所に行って司波にチョコを渡そうとしたんだけど。
そしたら司波が寝てるっていうし、変な貰い物のチョコ食べてから様子がおかしいっていうし。
杖道さんの調べによると、ただのプラシーボ効果だったらしいから安心したけど…。
「…A、機嫌直せって。」
『やぁだ。』
この司波とかいうやつ、恋人からの本命チョコより先にそこらのチョコを食べるとか、一体ど〜〜いう了見なんでしょう。
「なにをそんな拗ねてんだよ…。」
『司波が自分で理由分かるまで言わなーい。』
「はぁ？何もした覚えねえぞ。」
「いや仁、お前が悪いと思う。」
「瑠衣までなんだよ。」
『杖道さんどう思います〜？』
「仁が悪いだろうな…。」
「おっさんまで…、俺がなにしたってんだよ。」
ため息をつく司波。
残念ながら、今ここに司波の味方はいない。
自分の犯した過ちに、きちんと向き合ってもらおう。
「昨日Aが来たとき俺が寝てたからか？」
『それは仕方ないと思ってるよ、疲れてたんでしょ？』
「まあ…、」
じゃあなんなんだ、といった感じで司波は考え込んでいる。
『他の理由だよ。分かるまでチョコあげないからね。』
「なんでそこでチョコが…、あ、」
『ようやく気づいた？』
「…Aのより先に他のチョコ食ったからか…？」
合点がいった司波は、段々気まずそうな表情になっていく。
「お前さぁ、彼女持ちなのにそんな軽々しくチョコ食うなよなー。」
『本当にねー。そんなことされたら嫉妬するに決まってるのにねー。』
瑠衣くんと頷き合っていると、目を逸らしながら司波が口を開いた。
「…A、悪かった。」
『…私のチョコより、その例のチョコの方がよかったの？』
「違う。昨日バレンタインなの完全に忘れてて、ただ糖分補給で食っただけだ。」
『…ふーん？』
「反省してる。…Aのチョコ食いたい、ダメか？」
甘えるような声色でそう言われて、絆されてしまう。
まあ怒っていた訳じゃないし、ここまで言われて許さないような鬼でもないしね。
『…仕方ないなぁ、許す。はいチョコ。』
「よかったな、仁。」
「うっせ。」
杖道さんに頭を撫でられて、鬱陶しそうにしている司波。
その表情には隠しきれない喜びが滲んでいて、私まで嬉しくなる。
『…来年は、ちゃんと当日渡させてね。あとホワイトデーは3倍返し！』
「ああ、分かった。」
ちなみに昨日の司波の寝顔の写真は、しっかり瑠衣くんから貰いました。
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ふろる(プロフ) - 鶯 御飴さん» コメントありがとうございます。好きと言っていただけて本当に嬉しいです。話もいいところで更新止めてしまって、本当申し訳ないです…。立て込んでるのはなんとかなりそうですので、もう少々お待ちいただけると幸いです。 (3月28日 21時) (
レス) @page20 id: b337852acc (このIDを非表示/違反報告)
鶯 御飴 - ふろるさん» そうなんですね…。このお話好きなので少し残念ですが、更新気長に待ってますね。 (3月8日 7時) (レス) @page20 id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
ふろる(プロフ) - ぽちゃ丸さん» コメントありがとうございます。本作は結構作者の幻覚と捏造が強めなので、好きと言っていただけて嬉しいです。今後もぽちゃ丸様の飽きが来るまででいいので、作者の幻覚に付き合っていただきたいです。 (2月6日 23時) (レス) id: b337852acc (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ丸(プロフ) - ふろるさんが書く作品好きです😌これからも応援してます‼️無理のないよう更新頑張ってください☺️ (2月5日 18時) (レス) @page14 id: f401cfaf3e (このIDを非表示/違反報告)
ふろる(プロフ) - 桜神さん» コメントありがとうございます。ちまちまですが更新続けていきますので今後も読んでいただけると嬉しいです。 (2月3日 21時) (レス) id: b337852acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふろる | 作成日時：2024年1月24日 23時
