王子の妹はクールビューティー２

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《Aside》



『まず、岩田剛典。この人は確実に私の味方です。
次に登坂広臣。この人も間違いなく私の味方です。
あとは佐野玲於と友達ですし、三代目やGENEの他のメンバーも仲良くさせてもらってます。
なにより、私をヘッドハンティングしてくださったHIROさんは絶対に味方になってくれると思いますけど』

相沢「なっ、なんだ、てめぇ…やっぱコネじゃねぇか！コネのくせに威張ってんじゃねぇぞ」

『卑怯なことする奴に言われたくない。次、あんなことがあったら、迷わず警察に通報します。
あなたがおとなしくしてるというのなら、その本性も含めて黙っておきますよ』

相沢「…覚えとけよ！」



相沢さんは私のところから離れていった。

これで大丈夫だと思うんだけど、我ながらよく口が動いたな(笑)

あんなにスラスラと文句を言っときながら、内心はドキドキだったよ。

それにしても、あの程度のカマをかけただけで、本性を出してくれるとは思わなかった。

相沢さんを慕ってた自分がバカらしい。

人を見る目はまだまだってことか…


自分のデスクに戻って仕事をして、お昼は1人で外に食べに出た。

会社に戻るとフロアが騒がしい？

なにごと？

フロアの方から1歳年上の女の先輩、楠木さんが走って来た。



楠木「ガンちゃんのために登坂さんが怒ってるよ！」

『え？』

楠木「なんかよくわかんないけど、相沢さんにキレてる！」

『キレてる！？』

楠木「相沢さんとなにかあった？」

『まぁ…でも、解決したんです。楠木さん、すみません！ちょっと失礼します！』



臣さんが相沢さんを殴ったりしてたら大変だと思って、デスクまで走った。

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