王子の妹はクールビューティー２

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《佐野side》



登坂さんの悲しそうな背中を見送って、ドアの2人に向き合う。



佐野「Aちゃん、寄ってくってさ」

数原「どうぞどうぞ！」

中務「ゆっくりしてってな〜」

『ありがとうございます。そんなに長居はしませんけど』

佐野「登坂さん、待たせてるしね」

『…うん、まぁね』



一瞬だけイラッとした表情をしたけど、すぐに営業スマイルになったAちゃん。

登坂さん、どんなことして怒らせたんだろ？



佐野「登坂さん、なにしたの？」

『社員さんがいっぱいいるところで馴れ馴れしく接して来やがった』

数原「あれ？見た目と口調のギャップが(笑)」

佐野「こう見えて、性格キツいっすからね」

『どう見えてんのよ』

中務「クールビューティー」

佐野「まぁいいや。とりあえず入ろう？んで、俺はトイレに行く」



Aちゃんをスタジオに入れて、あとは隼に任せてトイレに向かう。

いい大人だし、俺がいなくても大丈夫でしょ(笑)


龍友くんと裕太くんと一緒にスタジオに入ると、Aちゃんとメンバーが和気あいあいとしてた。

もう怒ってないのかな？



佐野「Aちゃん、落ち着いた？」

『うん、まぁまぁ』

佐野「涼太くんとあいさつした？」

『うん』

片寄「自己紹介しといたよ」

『ていうか、芸能人の知り合いを増やしたいわけじゃないんだけど』

佐野「そうなの？」

『なんなら遠くで暮らしたい派の人間だから』

佐野「ははっ(笑)そうなんだ(笑)」

『リハかなんかの途中だったんでしょ？もう私は帰るよ』

佐野「そう？」

数原「全然話してへんのにー！！」

『臣さんを待たせてるので！お邪魔しました！』

白濱「また遊びに来てね〜」

『気が向いたら』

佐野「ぜってぇ来るつもりねぇな(笑)」

『ふふっ(笑)じゃあまた！』



営業スマイルを残して、Aちゃんはスタジオを出ていった。

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