王子の妹はクールビューティー２

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《Aside》



今市「冷める前に食べましょう！」

相沢「そうですね！」

「「いただきまーす！」」

「『…いただきます』」



なにもなかったかのような相沢さんにも戸惑うけど、とりあえずご飯を食べなくちゃ。

………まったく味がわかんない。

いつもはおいしいんだけどな。



今市「相沢さんもAちゃんのこと、本気で狙ってるんですか？」

相沢「狙ってるって言うと聞こえは悪いですけど、いつか彼女になってもらえるように頑張ろうとは思ってます！」

「『………』」



向かい合わせの2人で明るく話してるけど、私と臣さんのテンションは明るくない。

ていうか臣さん、無言で私を見続けるのはやめてほしい…



今市「早速ライバルが現れたね〜」

登坂「…だから？」

今市「しかもイケメンだし」

登坂「…で？」

今市「臣ものんびりしてらんないね(笑)」

登坂「隆二、うるせぇ」

相沢「まぁまぁ、仲良く食べましょう？」

登坂「別に喧嘩はしてないんで」

『相沢さん！早く食べないと仕事の時間が！』

相沢「うん、急ごうか！」



私が相沢さんに話しかけたのがおもしろくなかったのか、私を見る臣さんの目が鋭くなった…

え、普通に怖いんですけど…



『臣さん？』

登坂「なに？」

『怒ってます？』

登坂「…別に怒ってねぇよ」

『…そうですか』

今市「気持ちの整理がついてないだけだから気にしないで(笑)次に会う時はいつも通りだよ」

『だといいですけど』



ご飯を食べ終わって、今回は全額今市さんがおごってくれた。

今市さんにお礼を言って、始業に間に合うようにダッシュで会社に戻った。

もうややこしいことは嫌だよ…

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