王子の妹はクールビューティー２

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《Aside》



LDHの社員になって1ヶ月、覚えることがたくさんあってヤバい。笑

まずは会社の中を覚えるのに苦労した。

なんならまだ迷うけど…

でも職場の人たちはいい人ばっかりだし、仕事も楽しいし、それなりにやれてるとは思う。



相沢「ガンちゃーん」

『はい』

相沢「飯行くよ〜」

『え、もうお昼ですか？』

相沢「もうお昼ですよ(笑)」

『気付かなかった…』



相沢さんは私の3歳上のイケメンで、私の教育係的なポジションにいる先輩。

いつも優しくて、いろいろと助けてもらってる。

ちなみにあだ名がガンちゃんになったのは、HIROさんのせい。

まだ兄妹だとはバレてないけど、HIROさんが仕事の場では私をガンちゃんと呼ぶから、みんなもガンちゃんと呼ぶようになった。

お兄ちゃんと一緒の時は、私がAちゃんって呼ばれるけど。



相沢「なに食べたい？」

『なんですかね〜』

「あ、Aちゃん」

「『え？』」



同時に振り向いた相沢さんとハモってしまった。

馴れ馴れしく私を呼んだのは、めっちゃ笑顔の臣さん。



相沢「ガンちゃん、登坂さんと知り合いなの？」

『えーっと、まぁそんな感じで…以前、三代目さんのCMとか担当してましたし』

相沢「あぁ、そんなこと言ってたね！」

登坂「Aちゃんがいつもお世話になってます」

相沢「あ、いえ！こちらこそ！」

登坂「よくしてくれる先輩がいるって聞いてたんですよね」



ありえないくらい笑顔の臣さん。

ただ目は笑ってねぇ！！

なんか無表情であいさつされるよりこえぇ！！

相沢さんは困惑してるし、これはバレるな。

お兄ちゃんとの関係を出さないと、怪しい関係だって噂されても困る！

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