王子の妹はクールビューティー２

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《登坂side》



今年も年末がやってきた…

今日はクリスマスイブだけど、俺には関係ない行事になりつつある(笑)



山下「クリスマスイブやな〜」

今市「街が明るいよね」

ELLY「彼女とイルミネーション見たいわ〜」

直人「彼女を作るところから始めないと！」

登坂「イルミネーション見るだけとか、ただただ寒いっすけど」

直己「だから恋人との距離が近付くんだろ(笑)」



直己さんの言葉に全員が頷いた。



岩田「ていうか明日でAも25歳っすよ」

登坂「え！？Aちゃんの誕生日ってクリスマス！？」

岩田「そうですよ」

「「え、知らなかったの？」」



いつ誕生日を聞いても冬生まれって言うから、具体的な日にちを知らなかった…

まさかクリスマスなんて…いきなり明日かよ…

年末だし、火曜日だし、クソ忙しくしてんのかな？

ダメ元で明日の予定を聞いてみる？



今市「めっちゃ考え事してる(笑)」

山下「どんだけAちゃんのことが好きやねん(笑)」

登坂「…Aちゃんがいなくなったら死ぬかもしれないほど好き」

「「おぉ〜！！」」

登坂「ということで、明日は仕事が終わったらダッシュでAちゃんのところに行くんで！」

岩田「マジっすか！」

登坂「顔見て、プレゼント渡すだけでも違うっしょ？「誕生日教えてないのになんで？臣さん、かっこいい！」とかなんないかな？」

岩田「…あのAがなりますかね？」

登坂「………なってほしい」

「「切実(笑)」」



メンバーは笑ってるけど、Aちゃんのクールさを思えば…俺の気持ちがわかるはず！

一緒に旅館に泊まった日も、泊まった後も、Aちゃんはなにも変わらなかった。

俺のこと、よっぽど意識してないんだなって…

ただただ悲しくなったよね(笑)

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