Only you.～貴方だけ～sj (ページ9)

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「ふぁぁっ...」

ｴﾏ「アンタは...せめて服は着なさいよ。全く...撮られたりでもしたらどうするの？」

「んー、どうでもいいかな」

ｴﾏ「可哀想なﾁｬﾝﾐﾝ...」

「うるさいなぁ...」

ﾁｬﾝﾐﾝは収録で先に帰ったみたいでｴﾏに連絡したようだ...彼女が迎えに来たはいいが、ご立腹で布団を引っ張り引き剥がす。

ｴﾏ「何しても私はアンタの味方だけど、韓国はねアメリカよりもバッシングが酷いのよ？A...私はね、貴方が傷付く姿を見たくないのよ」

「ｴﾏ...ありがとう」

ｴﾏ「さぁ、帰りましょう？それから、たくさん話そう。辛かったことも悲しかった事も楽しかった事も聞くわよ」

「ん...」

ｴﾏから受け取った服に着替えチェックアウトして車へと乗り込めば事務所へと向かう...今日も午後から打ち合わせなのだ。

事務所の会議室へと入ればｴﾏは苦笑いで水を持って座る。話したくないけれどどうやら話さないと開放されないはずだ。

ｴﾏ「で、早速で悪いんだけれど、話せる？」

深呼吸して、目を閉じた。
あの日の事は鮮明に覚えている。

「ﾎﾟｰﾙね...とても優しかった。私が声が出なくなっても、ずっと側にいてくれたの。そんな彼に惹かれてね、付き合うようになった」

ｴﾏ「えぇ、とても幸せそうだったわ」

「彼の映画撮影で忙しくて、久々に会う約束してたの、私ね、彼と結婚するつもりだったのよ。本当に好きで心から愛していたのよ...だけど、私と会って...私と帰る途中に事故にあったのよ...私は彼が庇ってくれたお陰でかすり傷ですんだ...けど...彼は...即死だった」

ｴﾏ「そう...」

「すぐに彼の"彼女"と呼ばれる女性が来たの。綺麗で美しい人。それに、彼と同じ目をした女の子...泣きながら言われたわ。貴方のせいだと、パパを返して、と。まさか彼に子供がいるなんて知らなかった...それでただ、逃げたのよ」

カタン、と外で物音がなり扉の方を見つめれば黒い影が見えた。誰か聞いてた？

ｴﾏ「バレてるわよ？聞いていたなら入ったら？」

ｲｪｿﾝ「ごめん...聞こえて気になって...」

ｷｭﾋｮﾝ「すみません...聞こえてしまって」

「どうせみんなが知ってるわよ。隠すことじゃないわ。気にしたって仕方ないもの...」

「はぁ...だからってﾁｬﾝﾐﾝと寝るなんてっ...」

「「え？」」

ｷｭﾋｮﾝｼとｲｪｿﾝｵｯﾊﾟの声が重なった。完全にバラしたｴﾏを睨みつければ彼女は冷や汗をかいていた。