26 【涙】 ページ28
花巻side
俺は凄い光景を見てしまったのかもしれない。
今日、俺は及川やA達に
昨日、見つけた美味しいシュークリームを食べてほしくて、
上機嫌で部室に向かっていたのだ。
そして、部室前にたどり着く。
鍵、開いてないよなー
なんて、ドアノブを握ると。
安易にドアが開いたのである。
！！！？
な、何事！？
花「失礼し…ま…す…」
部室の奥を見た。
『…ま、まっきー………』
なんと、Aが居たのだ。
花「ど、どうしたんだよ、こんな朝早くに…」
『…部室の片づけをしてたの』
マメに掃除をしてくれてるんだな。
よくよく見ると、Aが泣いていた。
『まっきー、私、皆が居ないと寂しいよー……』
Aはぽろぽろと涙を流す。
『片付けてたら、見つけちゃって……』
花「…っ、A…………」
Aの手には、高1からの部員の活躍が記されたノートが握られていた。
これは、俺らも直筆で書いたその一日を振り返る日記みたいなものだった。
『…皆とお別れしたくないよ………………』
花「俺だって、A達と一緒に部活してたいよ」
俯くAを抱き寄せて、
ゆっくりと背中をさすった。
俺はAの涙を見たのは、
激闘した試合の後とかしか見ていなく、
こんな綺麗な涙は初めてだった。
花「大丈夫、大丈夫だよ、いつでも俺らはAから離れないから…」
心からそう思った。
シュークリームがどろどろに溶けてしまいそうなくらいまで、
Aは泣いた。
俺も泣きそうになるよ。
そのあと、部員が来て、
皆で食べたシュークリームは格別だった。
あの味は絶対に忘れない。
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銀河色。(プロフ) - 抹茶白玉あんみつさん» ありがとうございます、更新頑張ります！ (2017年4月5日 1時) (
レス) id: af6be9856c (このIDを非表示/違反報告)
抹茶白玉あんみつ - めっちゃおもしろかったです！ 更新頑張ってください♪ (2017年4月5日 0時) (レス) id: 9b32283aec (このIDを非表示/違反報告)
銀河色。(プロフ) - 光希さん» ご指摘ありがとうございます！！訂正しときました！ (2017年4月3日 1時) (レス) id: af6be9856c (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - エピローグは終わりの時に使いますよー。正しくはプロローグ、です。 (2017年4月2日 18時) (レス) id: 4dd1febab4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀河色。 | 作成日時：2017年3月30日 16時
