青城に天使が君臨しました。【青葉城西】

11 【嘘】 ページ12

国見side



もう、エイプリルフールが終わっちゃったんですけど、



どうしてもエイプリルフールのA先輩の嘘が可愛すぎるので、



何度でも思い出してしまう。



どーも、国見です。



先輩ったらエイプリルフールに嘘をたくさんつくんで、



どれが嘘か分からなくて混乱しちゃって。



『部活やめたいかもなー……』



なんて水道でスポドリを作るときとか呟くし、



『徹の下手くそー！！』



と、叫びだした。



ちなみに、それを聞いた及川さんは



「ありがとー！！」



と、叫んでた。



しまいには、



A先輩の嘘告白にひっかかりそうになる部員もいた。



というか、全員が被害を受けた。



『あ、英くーん！』



「…A先輩！」



『私ね、スパイクとかフェイントをカッコよく決める英くんが好きだよ、付き合って？』



こんなこと言われて死にそうにならないほうが可笑しい。



「先輩、新手の嘘ですね、それ…」



ほんと、A先輩は男をもて遊ぶのが得意。



『へへっ、ばれちゃった？』



などと言った後、



『でも、私、英くんは可愛い後輩として大好きだよ！』



そのあと、俺が動けなくなったので、



金田一に助けてもらおうとしたら、



金田一が先輩のフェロモンだけでやられたというのは言うまでも無い。



俺、国見英はただいまサーブの練習をしています。



そして、脳内に先輩の嘘を再生しまくってます。



もう、A先輩



可愛すぎかよ！！！



そして、投げたサーブが



上手く金田一の顔面に当たったので、



反省したくは無い。

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