無気力男子と同居している件について。【ＨＱ！！】

37 見たくない。【太一】 ページ39

太一side


今日は珍しく本を読んでみた。


赤葦くんのオススメのやつ。


意外に長いけど、凄く読みごたえがあったと思う。


ああ、もう眠らなきゃ。


部屋にこもっていたんだけど、


喉が渇いちゃったみたいなので、


そっと、扉を開く。


時間は１２時ぐらい、


少し寝すぎてもいいかな。


だけど、少し歩いたところで


俺は足がすくんだ。


見ちゃいけないものだったと思う。


いや、見たくない。


でも、見たほうが知ることが出来るからいいけど…


―――Aが国見の膝枕ですやすやと寝ている。


国見もかなり眠そう。


まぁ、どれだけAの無防備なことか…


いつでも襲えるね、こんなの。


国見だって、そんなこと思ってるんだろうけど、


Aはズルいよ。


誰でもこんなこと思わせてしまうとこ。


こんなこと考えていたら、


喉の渇きなんて忘れて、


二人の目が覚めるぐらいの音でドアを閉めた。

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