・・・隣、居てください。【国見英】 (ページ41)

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居てください。37 ページ41

及川side (初！)

なんか最近、国見ちゃんとAがラブラブだなあ～

邪魔したいなあ～

なんて、思ってたんだけど。

今日あることに気づいてしまい、

超衝撃的で弱みを多分握った及川さんなのである☆

お昼になったころ、

屋上で中身が一緒のお弁当を食べてた二人。

あーっ、邪魔しちゃいたいって思って乱入。

「二人はお弁当なんだね～！」

「・・・ハイ、そうですけど」

「あれ・・・」

凄いいい香りがしたなって思ったんだよね、その時。

あれは国見ちゃんが好んでる柔軟剤の清楚な香りで、

ああ、いい香りだなって思ったのに、

Aの方からも同じ香りがした。

いつも、Aは部員の部活のＴシャツは花の香りがするやつを使ってて、

確か、自分の制服もその柔軟剤使ってるって言ってたんだよなぁ・・・

あれ、可笑しいぞ。

なぜ、同じ柔軟剤の香りがするの？

それにしたって、二人の制服にはしわが無い。

偶然、アイロン昨日したんだよね～ってこともあり得るが、

僕のと比べると

断然白いし、しわが無いし・・・

二人とも、そっくりだ。

それが最終的な思考にとどまる。

「同居？」

「・・・いきなりどうしたんだ、及川。」

岩ちゃんが言う。

「いや、あの二人は同居してるな多分。」

僕は二人を見つめる。

「なんだ、国見とAか？・・・んなわけあるかよ。」

まあ、岩ちゃんの言う通りなのかもしれないけど。

少し突っかかるんだよなあ・・・

おにぎりの口当たりが冷たかった。