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＊
テヒョンは学校に行かなくなった。
「お腹空かない？ 体調悪くない？ 大丈夫？」
バイトをやめた。いつ、あの発作に見舞われるかわからないから。
眠っている時間と、自分でできないことが増えた。
そんな一日中家にいるわたしに寄り添って世話を焼いてくれる。
「テヒョン」
「！」
名前を呼んだわたしに、何か自分に出来ることがあるのかとすかさず「なに！」と嬉しそうに飛んでくる。
布団からゆっくり体を起こしてじっとその目を見る。「落ち着いたら、学校行かないとだよ」
わたしの言葉に、テヒョンの顔が一瞬にして曇った。
「……やだ」
「やだじゃないよ、留年するよ」
「……」
「もう一年高校に通うんだったら、テヒョンも大変だけどジンくんにも迷惑かかるでしょ」
「じゃあ学校やめる」
「テテ……！ もう高3なんだよ、ちゃんと先の事も考えないと、いつまでも子供じゃないんだよ」
あまりの身勝手に、わたしは少しだけ声を荒げる。
勿論、中学校を卒業して成功している人もいると思う。
けど、そんな人はきっとほんの一握りだ。
「悲しいかもしれないけど、テヒョンはわたしがいなくなっても生きていかなきゃいけない、わたしが死んでもテヒョンは幸せにならなきゃ……」
顔を上げた、酷く歪んだ表情をしたテヒョンに、一瞬にしてわたしはしまったと言葉を止める。
感情的になって、不意をついて言葉にしてしまった。
いなくなったら、死んだら。
そんなの今のテヒョンに言うべきじゃないのは、考えなくても分かることで。
もっと伝え方はほかにも、たくさんあった筈だ。
口をついて出た彼を叱るような言葉を後悔してももう遅く。
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しろい@ゾンビ(プロフ) - りんごさん» りんごさんコメントありがとうございます〜(；；) 涙を拭いに走りたいです。自分の書いたものを大好きだと言って頂けてとても幸せです…！ほんとにほんとに感謝感謝です！ (2019年9月29日 21時) (
レス) id: c91a121712 (このIDを非表示/違反報告)
しろい@ゾンビ(プロフ) - セジュンさん» ほんとはもっと、なんか、気持ちを伝えられたらいいのですがお許しください、全部終わったらまた帰ってきますのでその時はまたお会いできたら嬉しいな…！ほんとにほんとにありがとうございました！ (2019年9月29日 21時) (レス) id: c91a121712 (このIDを非表示/違反報告)
しろい@ゾンビ(プロフ) - セジュンさん» セジュンさん、お久しぶりです………！ほんとは匿名の方でコメント頂いてからずっとずっと言いたかったのですが、とても遅くなりました、合格おめでとうございます……！ご報告頂いた時何故か自分もすごく嬉しかったです(；；) (2019年9月29日 21時) (レス) id: c91a121712 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - しろいさん、やばいです、このお話。泣きすぎて目がパンパンだし、鼻水止まらないし、本当にやばいです。とても感動しました。大好きです、この小説。これからも応援してます。 (2019年9月28日 20時) (レス) id: 6488f51157 (このIDを非表示/違反報告)
セジュン(プロフ) - しろいさんの文章力にはほんと脱帽です……。読むのがこんなに遅くなってしまったことを後悔です(:_;) 本当に！ 完結！！ おめでとうございます！！！！！ そしてお疲れ様でした！ いつでもしろいさんの作品を待ってます、また必ず読みます！！！ (2019年9月27日 7時) (レス) id: e5a9caf33a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろい
| 作成日時：2019年9月15日 15時
