14 ページ15
……もしかしたらこの人にとってのわたしを思う好きは、わたしが二人を思う好きと同じくらい、重いのかな。
だって、多分。
自分の気持ちを相手に伝える事って凄く勇気のいる事だと思う。
それも直接。……わたしがクラスのカトクのチャットグループに入ってないからかもだけれど。
なにはともあれわたしだったらきっと出来ない。
げんに、いつも。
相手の反応が怖くて言葉を飲み込んでいる。
そうなのだとしたら、せっかく向けてもらった好意を、すぐに否定してしまうのは凄く申し訳ない事の様な気がした。
…………後。
誰かに好かれるのは無条件に嬉しいことなんだな。って。
気まずい沈黙。
何か言わなきゃと口を開こうとした時。鳴り響いた電子音に二人してびくりと体を揺らした。
出所はわたしのスカートのポケット。
戸惑ってななめ下を見つめていると、「あ、出ていいよ。」と言ってくれる。
「……答えはすぐじゃなくていいから」
そう続けた彼に「ごめん、ありがとう」とだけ言って。バスケ部の部長の特権らしい。
部室の鍵を開けてスマホを見ながら歩き出せば、画面に映し出されたのはテヒョンの名前だった。
「わ、……びっ、くりした……」
体育館を出たすぐそこ。アスファルトの柱にスマホ片手にもたれていたのは電話してきている筈の相手で。
その人は冷たい目でわたしを見下ろすと、「帰るよ」と。何故か見慣れたわたしのリュックを持っていてそれをわたしに渡すと腕を引いて歩き始めた。
1441人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しろい@ゾンビ(プロフ) - かなさん» パスワード申し訳ありません(T ^ T)出来る限り早く公開出来るように努めます…!温かいお言葉ありがとうございます、コメント本当にありがとうございました…! (2019年9月21日 0時) (レス) id: c91a121712 (このIDを非表示/違反報告)
しろい@ゾンビ(プロフ) - さっちゃんさん» はい、元気です〜!体めっちゃ丈夫です!さっちゃんさんもお変わりありませんか?そんな風に言って頂けてこちらの方が幸せです、もう沢山嬉しすぎるお言葉ありがとうございます、愛してます〜(;;) (2019年9月21日 0時) (レス) id: c91a121712 (このIDを非表示/違反報告)
しろい@ゾンビ(プロフ) - さっちゃんさん» さっちゃんさーーーん!!!(;;)(;;)(;;)久しぶりです!嬉しいです!!さっちゃんさんだ!!コメント何度も読み返してしまいました感想うれしい…… わわ、申し訳ありません、あとがきに記載した通りの事情でして…(;;)出来る限り頑張ります! (2019年9月21日 0時) (レス) id: c91a121712 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 続きが凄く気になります!!続きがパスワードがー(T_T)また続き見られるの楽しみみに待ってます(*´-`) (2019年9月20日 16時) (レス) id: 6f9a56978c (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - ヤバイです(T ^ T)続きを読もうと思ったんですがパスワードかかってて(泣)また外れた時に読みたいと思ってます(^^)あ〜〜しろいさんお元気ですか?←いきなりwまたこうしてしろいさんのお話を読めるなんて幸せに思っております!!これからも応援してます!大好きです泣 (2019年9月20日 3時) (レス) id: 77a52bcd61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しろい | 作成日時:2019年1月12日 15時