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＊
「……は、気持ち悪い」
わたしのそれ。を見て。
初めて聞くような低い声を出したその人に。
わたしははっとして耳にかけていた髪の毛をおろした。もう遅いのはわかっているのに。
まるで汚いようなものを見る目。
テテの顔が脳裏をよぎって心臓が潰れそうになった。
否定したら駄目だ。
わたしに空いたそれを。愛おしそうに指でこすって「頑張ったね」と笑んだテヒョンを。
第三者がそんな言葉で否定するのは、許せない。
ぎゅっ、と。唇を噛む。感じるのは喉の熱い塊。
言い返す言葉は思い浮かばない。
情けないわたしはただ。いたたまれなくなって逃げ出した。
『テヒョンくん、ピアス空いてた？ あなた達の学校、ピアスは禁止だったわよね？ やっぱりお父さんもお母さんもロクでも無いひとだと子供もそうなるのねえ』なんて。
つい先日。言っていたのを思い出す。
「テヒョンとソクジンくんのオンマはロクでもなくなんてない」
その時消え入りそうな声で、泣きそうになりながら言ったわたしを、お母さんは蔑んで笑った。
「貴方に何がわかるの？」
「……あぁ、そっか、貴方にはお隣のお母さんも私も同じだものね」
ぎゅ、っと。唇を噛んで、その時も、飲み込んでしまった。
わたしの頭にほんの数回。
「Aちゃん」と優しい声音と一緒に。
触れた熱。
否定しないでよ。
同じじゃ無い。同じなんかじゃ無い。
けどほら、またそうやって。何も言えないじゃ無い。と。
思うだけで口になんか出せないじゃ無いと。
自嘲的な笑いが漏れそうになる。わたしが、わたしを、嘲笑う。
「ぬな……？」
呼ばれ慣れない呼称にすぐには反応で、ああ。わたしのことか。とはっと顔を上げる。
わたしを見上げる年の離れた弟は、凄くかわいい。
かわいいものと比べたら、わたしはそれまでよりもっと。可愛くない。
「…………ごめんね、ジョングク」
貴方を見ると自分が生きている理由を見出せなくなる。
貴方を見ると、もっと泣きたくなる。
こんなお姉ちゃんで、ごめんね。
わたしは、あの二人といる時しか、生きていていいと思えないの。
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しろい@ゾンビ(プロフ) - かなさん» パスワード申し訳ありません(T ^ T)出来る限り早く公開出来るように努めます…！温かいお言葉ありがとうございます、コメント本当にありがとうございました…！ (2019年9月21日 0時) (
レス) id: c91a121712 (このIDを非表示/違反報告)
しろい@ゾンビ(プロフ) - さっちゃんさん» はい、元気です〜！体めっちゃ丈夫です！さっちゃんさんもお変わりありませんか？そんな風に言って頂けてこちらの方が幸せです、もう沢山嬉しすぎるお言葉ありがとうございます、愛してます〜(；；) (2019年9月21日 0時) (レス) id: c91a121712 (このIDを非表示/違反報告)
しろい@ゾンビ(プロフ) - さっちゃんさん» さっちゃんさーーーん！！！(；；)(；；)(；；)久しぶりです！嬉しいです！！さっちゃんさんだ！！コメント何度も読み返してしまいました感想うれしい…… わわ、申し訳ありません、あとがきに記載した通りの事情でして…(；；)出来る限り頑張ります！ (2019年9月21日 0時) (レス) id: c91a121712 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 続きが凄く気になります！！続きがパスワードがー(Ｔ＿Ｔ)また続き見られるの楽しみみに待ってます(*´-`) (2019年9月20日 16時) (レス) id: 6f9a56978c (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - ヤバイです(T ^ T)続きを読もうと思ったんですがパスワードかかってて(泣)また外れた時に読みたいと思ってます(^^)あ〜〜しろいさんお元気ですか？←いきなりwまたこうしてしろいさんのお話を読めるなんて幸せに思っております！！これからも応援してます！大好きです泣 (2019年9月20日 3時) (レス) id: 77a52bcd61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろい
| 作成日時：2019年1月12日 15時
