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kuroda ページ8
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「何してんの？」
右側のイヤホンを取られて上を向いたら
『黒ちゃんこそ何しにきたの？』
「用がなきゃ会いにきちゃダメなの？」
『ダメじゃないんだろうけど今忙しくて』
「じゃあ邪魔しないからここにいる」
そういうと本当に何も喋らずそこにいるから
課題も頭に入らない…
『黒ちゃんも何か課題とかないの？』
「俺の課題はAちゃん観察だから」
なんて照れもしないでヘラっと言うから
こっちもそんな黒ちゃんに慣れてしまった
『黒ちゃんも飽きないね』
「なに、俺のこと飽き性だと思ってた？」
『普通だったら飽きるよ』
わたしみたいなつまらない女
黒ちゃんはどんな部分に興味を持ってくれたんだろう
「特別なことしなくたって
ただ好きな人のこと眺めてるだけ俺めっちゃ幸せだから」
なんて笑いながら言うキミは
もう私の隣にはいないなんて
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作者名：優利 | 作成日時：2023年8月9日 0時
