しあわせ一番町。【ars】 (ページ1)

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「しあわせ一番町」この小さな町に、
一人、住民が増えた。

彼、二宮和也は今日から「しあわせ一番町」に引っ越してきた。東京人だが、人混みが嫌いで、かと言ってあんまり不便な田舎でも困る。
自分なりに得意のインターネットを、駆使して見つけた町、それが「しあわせ一番町」だった。

「ん〜〜！！やっと着いた！」
東京からは新幹線とバスを使い、4時間。二宮にしては初めてとも言える長旅だ。

「とりあえず、家に向かうか！」
新居はもう決めてあった。海が見える平屋の一軒家。実はそこには二宮の幼馴染、相葉雅紀が住んでいる。この町に決定したのは相葉がいたから、という理由もある。

バス停から歩き、10分程度で新居に到着した。家の前では相葉が待っていてくれていた。

「にのちゃ〜ん！待ってたよ〜！！」
「こんにちは。久しぶりですね相葉さん。」
幼馴染である相葉は二宮の一つ上で、一年前からこの町に住んでいる。

「じゃ、ここがにのちゃんの部屋ね。」
軽く家の案内を済ませ、二宮の部屋にやってきた。窓を開ければ海が見える。少し坂の上にある家なので、町が映画のワンシーンのように見える。

「荷物とか全部終わったらリビングにおいでね。町案内してあげるから。」
「、、ありがとう相葉さん。」
「ふふ、早くおいでね」
二宮にしては珍しく、感謝の言葉を述べた。全て分かっている相葉は少し笑いながらもリビングへと向かった。

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