後々の国木田談 ページ2
牛丼を食べた後、眠った賢治に驚きつつ無料券を払うが無料券は既に切れていた。
心の中で「切れてるんかーい」とツッコむも、二人分を代わり支払い背負って探偵社まで着くと国木田と鉢合わせした。
と同時にスヤスヤと気持ちの良さそうに眠っている賢治を見て頭を抱えた。
「……牛丼を食べたのか?」
「はい。というか、ケンジさん…。しゅうげきで、あたまテツパイプでなぐられたんですけど だいじょうぶですか…」
「襲撃に遭ったのか。それで犯人は?」
「こうばんに、みがらをわたしました」
賢治を背負った反面、気絶した男を地面にズルズルと引き摺り乍らだがその事に「そうか」と端的に答えた。
「賢治は【怪力の異能者】だ。空腹になると、その力を発揮する」
「なるほど…,たべたアトはどうなりますか?」
「寝る」
「なるほど」
それから、国木田の案内により賢治を仮眠室へ寝かせた。
「……はあ」
「一体如何した。悩み事など無縁そうなお前が空気よりも重い息を吐くとは」
「あいかわらず、どんかんですね……」
国木田に呆れた様な視線を送って、そのまま背を向けて歩き出そうとした。
「待て娘」
国木田から肩を掴まれた。
「悩みがあるなら、ちゃんと言え。色々溜めて爆発するよりマシだ」
「……それがコイのなやみでも、ですか?」
「こ、恋…だと!?」
心の中で悪を企み国木田を揶揄うが、国木田は少したじろいだ後に冷静に助言してくれた。
「異性との交遊関係にとやかく言わないが、これだけは覚えておけ。其奴と付き合う事になったら俺達を通せ」
「はぁ!?なんでそんなオヤみたいなこと…」
「もし其奴が、探偵社の情報を知る為だけに貴様と偶然を装い知り合ったとしたら如何する?」
予想はしていたが国木田の口から言われるとは思わなかった。
「うう…。じゆうにれんあいも できないのか…!」
「因みにこの提案を出したのは太宰だ」
「むむ…!なにゆえ…」
「俺にも判らん。文句があるなら太宰に言え。まあ、彼奴は今も何処にいるのか判らんがな」
其処まで言うと国木田の口から次々と太宰の愚痴が生まれ始める。
こうなると面倒な事になるのは目に見えて分かったので早速さと脱兎の如く、その場を退散した。
「……はあ。にぃに〜。あいたいよぅ〜」
その頃敦は、
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ほんばし(プロフ) - エレンNo2さん» コメントありがとうございます。面白いと言ってくださり、ありがとうございます。自己満足で書いている作品ではありますが、そう言ってもらえるととても嬉しいです。ありがとうございます! (2023年1月11日 17時) (レス) id: cf71fd7287 (このIDを非表示/違反報告)
エレンNo2 - 僕…文豪ストレイドッグス大好きなんですけど、すっごいおもしろかったです! (2023年1月11日 16時) (レス) @page2 id: 84c79903b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほんばし | 作成日時:2020年1月14日 21時