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「そういえば…久しぶりだね、ちゃかの家に行くの。」




「そうだね、えっと…2ヶ月くらい?」




「まあ、結構仕事が忙しかったからね。」




そんな会話をしながらちゃかの家へ歩いて行く。


元太はたっぷりとした生地のパンツと少し文字か印刷されている白シャツとバッチリキメている。


そんな彼の隣を歩く身としては毎回見劣りしないように、隣を歩いていても恥ずかしくないようにと洋服を考えるのが結構大変だったりする。

…まぁ、言わないけど。




歩く度にチリンチリンと控えめな音を鳴らす首輪の鈴が心地よくて尻尾が無意識にピンと立ってしまう。




それを見たのか元太は頬を緩ませてそっと右手を絡ませてくる。


「え、ちょっと…」


眉を顰めるも何処吹く風というように鼻歌まで歌い出す始末。



「大丈夫、誰もいないから。」



そう言ってまた前を向いた元太に普通に車とか通ってるんだけど、とため息をつきつつも、俺もそっと指を絡めた。




そういえば…元太の家に来た当初は、外に出るのも怖くて怯えていた俺にこうして手を繋いで外に連れ出してくれたっけ。




そんな昔のことを思い出したら嬉しくてゴロゴロと喉がなりそうになるのを必死で堪える。


どうか堪えた喉の振動が俺らを繋ぐ手まで伝わっていませんように、なんて祈る。



俺の恥ずかしげにパタパタと動く耳を横目で盗み見てあいつが笑っていることも知らずに。









「2人とも、コーヒーでいい?」




「ん⋯⋯あ、うん。」




来客用の凝ったデザインカップを戸棚から出して片手に準備しそう聞いてくるちゃかにリビングテーブルに頬杖をつきながら生返事を返す。




「了解。ちょっと待ってて。」




「うん⋯⋯」




あれからちゃかの家へ到着して、海人も含めた4人でゲームを楽しんで。




そこまでは良かったのだ。そこまでは。

・→←猫だって嫉妬はします。青×橙



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作品ジャンル:恋愛
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紫亜(プロフ) - kn_さん» コメントありがとうございます。ただいま私生活の方が落ち着いてきているのでゆっくりになりますがお話を作成中です。もうしばらくお待ちくださいませ。(*・ω・)*_ _)ペコリ (2021年10月22日 21時) (レス) id: c21d0ca7dc (このIDを非表示/違反報告)
kn_(プロフ) - 更新待ってます☺️ (2021年10月22日 18時) (レス) id: 26288553d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫亜 | 作成日時:2021年8月26日 15時

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