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次の日、登校して席に座ると、クラスの子たちがみんな寄ってきた
え、なになになになに。こわ
「あ、あの!三橋さんって……昨日転校してきたあの金髪パーマの三橋の、妹……?」
『え、そうだけど……』
戸惑いながら肯定すれば、今度はこのクラスの数少ないツッパリが私を見つけた瞬間、こっちに駆け寄ってきた
え、なにもー怖い怖い
『な、なんでしょーか……』
私だってついこの間までただの一般市民だったのだ。いきなりツッパリが詰め寄って来たらビビる
「「「ちーっす!!!」」」
『……はい?』
なにかと思えば急に挨拶
なんなのどういうことなの
「三橋さんのお兄さんすごいね!昨日同じ日に転校してきた伊藤さんとたった2人でツッパリ10人も倒すなんて!」
「俺、昨日参加してたんスけど、あの2人スゲー強ぇっスね!尊敬します!」
確かにそう言うツッパリ君の頬には湿布が貼ってある
だから昨日屋上であんなことしてたのか……
先生が入ってきて、HRが始まったのでみんなが席に戻っていった
すごいなぁお兄ちゃん……転校2日目でこんなに有名になっちゃうなんて
でもただ、普通のツッパリがそんなことやったってこんなふうに女子がキャアキャア騒ぐわけ無いだろう
お兄ちゃん顔がいいからなぁ……伊藤君も顔良かったし、強いってのも相まってこんなに騒がれてるんだろう
先生の話を聞くのもダルくて窓の外を見ていたら、何やら校門付近に1人の女子と、伊藤君がいた
うわすげーな伊藤君……もう女子におモテになって……しっかし相手の女子ブs……ふくよかな体型してるね。抱きついたら気持ち良さそう
制服違うけど果たしてあれは本当に告白なのかな?
すると何処からかもう2人マッッッブイ女子が出てきた
……マブイ女子だと?
伊藤君に告白かなんか知らんが、マブイ女子がいて私がほっとく訳ないじゃないか
今行くぜマブイ女子よーーー!!!
『ってことでドーーン!!』
伊藤「んぐぇっ、」
『やっほお兄ちゃんとマブイ女子!』
三橋「お、A。どしたの」
『マブイ女子が見えたから来た!』
視界の隅でマブイ女子が目を見開いて私を見ているのが分かる
そんな姿もマブイよ
私の下で伊藤君が「Aちゃんってホント三橋に似てるんだね……」とかなんとか言ってるが無視だ無視
……さすがにどいてあげるけどね?私重いし
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奏 - お、おもし面白かったですぅ!妹ちゃんかわよす。頑張ってください!更新待ってます! (2022年10月20日 22時) (レス) @page14 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しーた | 作成日時:2021年6月27日 0時