【AU】可愛い可愛いニンゲンちゃんへ。 (ページ1)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:512 hit

1 であいページ1

・

No視点

アジトから出ればまあるいオレンジに染まった太陽が真上に現れる。オッドアイのスケルトンことクロスは買い出しに出かけていた。
アジトにいる闇AUこと、クロス含め6人のスケルトンの中で唯一家事をこなせるのはクロスだけなのだ。だから買い出しと家事はクロスが毎日こなしている。

｢今日は……えーと、シチューでいいか？｣

なんて今日の夕飯について独り言を呟いていたクロスだが突然フワリ。と黄金色に美しく輝く花弁がクロスの目の前で舞う。クロスはその黄金色に輝く花弁を手で掴み上げ、首を傾げたのだ。

クロスが困惑するのもおかしくない。こんな所に金色の花なんて存在しないのだ。ふと、横にある路地裏を見れば地面に金色の花弁が舞って落ちて路地裏にへと続いていた。

｢…………｣

クロスの好奇心が揺れ動いた。少し路地裏に行って何かあるのか確かめたいのも山々だが自分は買い出しをしなくてはならない。でも………＿＿＿＿＿

｢…………まぁ……｣

結果、彼の好奇心が見事に勝ってしまった。クロスはゆっくりと路地裏を目指すのであった。

・

路地裏の奥まで来てしまったクロス。路地裏の奥に進む度、金色の花が所々咲いてるのを不思議に思いながら足を止めなかった。

｢＿＿＿＿！｣

するとクロスは金色の花畑を見つけた。
微風が起こり、棒立ちの花々が右に左にと身を揺らす。そしてクロスは気付いた。花畑で誰かが倒れてる。

ゆっくり、と警戒しながらクロスは花畑に近づいた。

あっ、

─────ニンゲンだ。