Story 8 ページ8
え、まって……。
涼介くんって、こんなに運動神経良かったの?
体育の授業は、男女に分かれてバスケという内容。
今は男子チームの番で、女子は見学している。
涼介くんの外見もそうだけど、
人一倍シュートを決めていて、誰よりも目立っている。
周りの女子達も、こんなにカッコイイ人が
ウチの学年にいたのかと、
完全に涼介くんの虜になっている。。
ヤバい……ライバルが増えていく……。
試合終了の笛が鳴り、涼介くんのグループが圧勝した。
女子達の黄色い声が、体育館中に響く。
ほとんど涼介くんに対する声でしょう。。
次は女子チーム、私の出番だ……。
私バスケ苦手なんだよなぁ……。
試合が始まり、ボールを一生懸命追いかけるも…
シュートができない以前に、ボールすら触れない。。
ダメだこりゃ……。
諦めてボールを見てなかった、その時…
「危ない…!」
近くの人がそう言った直後、頭に強い衝撃をくらった。
え……もしかして私、頭にバスケットボールが…?
私って本当に運がない。。
倒れて意識が朦朧とする中、
私の周りに人集りができるのが薄ら分かる。。
すると何か体がフワッとする感覚があった。
涼「何やってんの」
何とか聞き取れた声の方を向くと、
涼介くんの顔が見えた。
ぼやけて見える涼介くんの顔の角度と、体の感覚に…
これは…私、涼介くんにお姫様抱っこされてる?
そこで、私の意識が途切れた。
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作者名:エ イ ナ . | 作成日時:2019年10月1日 22時