Story 6 ページ6
今日の夜ご飯が、
なんだかいつもより美味しい気がする。。
涼介くん、今頃何やってるんだろうな……
って、何を考えてるんだ私は…!
まるで恋する乙女みたいじゃん。
でも今日は、涼介くんと話ができて嬉しかった。。
明日も話せたらいいな……。
とにかく明日学校が楽しみだ……
なんて何年ぶりの気持ちだろう。。
いや、でも特に何の楽しみもなく真面目に毎日
何も考えずに学校に行ってたから、
そんなふうに思ったこともないかも。
楽しみって思わせてくれるのは、
涼介くんなのかもしれない。
「ごちそうさま」
食べ終えた皿を片付けに行こうと立ち上がった時、
侑「ちょっ…ちょっと待って」
「な、何?侑李…」
侑「ちょっと、一旦お座んなさい…」
「え…?」
侑李に引き止められ、言われた通り座り直す。
「何??」
侑「本当に分かんないの?止められた理由」
「わかりません」
侑「そうだよね。Aの周りにクエスチョンマークが何個か見えるもん」
「うん」
侑「うん…って……」
苦笑いをする侑李に、更に疑問が増える。
「え、なになに?」
侑「あのね、ずっとニヤけすぎなのよ…あなた」
「え?」
侑「だから、さっきから顔がニヤけてて…正直キモイの」
え、嘘……。
侑「ご飯中ずっとニヤけてて、そのまま去って行かれると、かなり怖いから」
「え、それで止められたんだ…」
侑「そうだよ。ニヤけの理由を聞かないことには、怖くて夜も眠れない」
そ、そんなにだった?私……。
侑「やっぱり恋してるでしょ?」
「え…そんな顔、してるかな……」
侑「してる!もうね、一週間前と比べると天と地の差」
「そこまで言うほどでは、ないんじゃない…?」
侑「本当だよ?写真撮ってたらビフォーアフターを見せてあげたいわ」
「一体どんな顔してたんだ、私は……」
侑「楽しくない…つまんないみたいな顔してたよ」
つまんない顔……?
そういえば涼介くんって、
いつもつまんないような顔してる。
涼介くんが私を変えてくれたんだとしたら、
私は涼介くんに何かしてあげられることはないかな…?
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作者名:エ イ ナ . | 作成日時:2019年10月1日 22時