検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:34,645 hit

Story 5 ページ5

涼「虫嫌いなんじゃん」





「あ…ご、ごめんなさい…ちょっと、涼介くんが何してるのか気になっちゃって…」





涼「俺は勉強」





「勉強……?」









え、涼介くん真面目…。









涼「勉強が遅れてるから、空き時間に静かな場所で勉強することにしたの」





「そうなんだ……えらい…」





涼「別にえらいことじゃないよ…俺が勝手にやってるだけ」









相変わらず無愛想だなぁ…。









「あの…隣、いい?」





涼「他の場所も空いてるでしょ」





「そ、そうなんだけど……」









辺りを見渡してみると、確かに他も座る場所はある。









涼「…邪魔しないなら、いいけど」





「うん…邪魔はしないよ」





涼「じゃあ、その虫図鑑でも読んでな」





「え…これ…?」





涼「早く座んなよ」





「あ…うん……」









何故、偶然にもこの本を取ってきてしまったのか……。





隣で勉強する涼介くんの邪魔にならないように、



何となくページをめくっていると、



意外と見入ってしまっている自分がいた。









涼「……ちゃんと見るんだ」





「え…?」





涼「虫、嫌いなんじゃないの?」





「え、えっと……」









初めて涼介くんから話しかけてくれた……



その嬉しさで、上手く言葉を返せない。。









涼「セミ、めっちゃ見てるじゃん」





「あっ…セミって、思ったより結構しっかりした形してるんだなーって…」





涼「ふぅーん……」









本をちょっと覗き込む涼介くんとの距離が、



急に近付いて、また胸がドキッとした。

Story 6→←Story 4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
166人がお気に入り
設定タグ:山田涼介 , 知念侑李 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:エ イ ナ . | 作成日時:2019年10月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。