Story 26 (終) ページ26
涼介くんに手を引かれ歩いて行くと、
家から少し離れた小さな公園に着いた。
そこにあるベンチに二人で腰掛ける。
涼介くん、急にどうしたんだろう…。
涼「……前にAのこと送った後、しばらく一人でここに座ってたんだ」
「あ、そうなんだ…」
涼「Aのこと考えてた……勝手に」
「……」
涼「その時はなんでか、わかってなかったのかもね」
涼「人を好きになったことがなかったから」
「私も…初めて好きになったのが涼介くんなの」
涼「え?」
「涼介くんが私に初めての恋人って言ってくれたように……」
「私の初めての恋人も、涼介くんなんだよ」
ゆっくりと涼介くんの様子を見ると、
ジッと私を見つめていた。
今はそんな涼介くんから目を離すことができない。
すると、一気に顔の距離が近くなったと思った時には
もうお互いの唇が優しく触れていた。
びっくりして体が固まって動かない。
い、今…キス、されてる……?
5秒くらいのキスが、ものすごく長く感じた。
涼「お互いファーストキスだよね?」
「う、うん…そうだね」
緊張してうまく声が出ない……。
涼「大丈夫?」
「うん…!大丈夫」
どうしよう…もう頭がパニックになっちゃって……
え、涼介くんはどうしてそんなに冷静でいられるの??
涼「じゃあ、そろそろ帰ろう」
「そうだね…!」
今度はお互いに遠慮なく手を繋いで、
さっきよりゆっくりと歩幅を合わせて歩く。
これから先もこうやって手を繋いで一緒に歩いて、
ハグしたりキスしたり、時にはケンカもしたりして、
涼介くん、いつまでもずっと仲良くいようね。
〜美男チェリーボーイ END〜
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作者名:エ イ ナ . | 作成日時:2019年10月1日 22時