Story 3 ページ3
「はぁー……」
「さっきからため息ばっかりついてどうしたの？」
弟の侑李が、お風呂上がりに棒アイスを食べながら
ソファーに座る私の隣に腰かける。
「あ、いや…なんでもないよ」
侑「絶対なんでもなくないね。はいこれ、食べるでしょ」
侑李が食べている棒アイスを、
私の分も持ってきてくれていた。
「あ、ありがとう…」
侑「で？どうしたの？」
「え？だから…なんでもないよ」
侑「僕には分かるんだよ」
何故か自信ありまくりの表情で、私の顔を覗き込む。
侑「だって生まれた時から毎日Aのこと見てるもん、いつもと様子が違うことくらい分かるよ」
「うん……そっか…」
侑「もしかしてさ…恋でもしたの？」
「えっ……こ、恋！？」
侑「びっくりした…」
「ご、ごめん……」
図星かもしれない言葉に、
思わず大きな声を出してしまった…。
でもよくよく考えたら、、
私が恋なんてする訳ないよね。。
侑「ねぇ、まさか図星なの？」
「えっ…そんな訳ない、そんな訳ない！」
侑「今まで全く人に興味を示さなかったAを惚れさせる相手って、どんな人なんだろう？」
「だ、だから、恋なんてしてないよ…！」
侑「ムキになっちゃってー」
楽しそうに私を指さす侑李……
絶対バカにしてる。。
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作者名：ｴ ｲ ﾅ . | 作成日時：2019年10月1日 22時
