Story 1 ページ1
クラス替えって、
けっこう皆、好きだったりするよね。。
仲良い友達と一緒だったらいいな、とか…
好きな人と同じクラスだったらなぁ…とか。
色々、自分の思い描いたクラスを妄想して……。
それが楽しいんだろうな。。
でも、私にはとてもできない。
クラス替えとか、環境がガラリと変わるのは苦手だから。
周りの女子が騒いでいる。
きっとクラス表を見て、いい結果だったんでしょ。
私には関係ない。
だって私には、友達も好きな人もいないんだから。
今年の高校生活も存在感なく、孤独に…
そして平和に生きていくんだ。
そう思っていた…
隣の席の、あなたを見るまで……。
「…………」
つまんなそうに頬杖をついている、横顔が綺麗な男子。
その姿に思わず見惚れてしまった。
「……何？」
流石に視線に気付いた彼が、私を見る。
あまりに整った顔立ちに、胸がドキッとした。
「あっ……席、隣だから、、座っていい？」
「別に聞かなくても……勝手に座っていいよ」
「あ…そ、そうだよね……」
緊張しながらも、椅子に座る。
なんだろう、、この気持ちは……。
今まで体験したことない……
まるで動悸のような、心臓がうるさい。
この気持ちは、いったい……。
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作者名：ｴ ｲ ﾅ . | 作成日時：2019年10月1日 22時
