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◆
わたしが年少クラスのとき、あの人は年長だった。二つ上のお姉ちゃん。わたしは
『ねえAちゃん、見てみてっ。へんなかお〜！』
いつも両頬を引っ張って"にぃ〜"って笑っていた。それを見たパパとママが楽しそうに笑うから。わたしは二人の笑顔がいちばん好きだった。周りの人たちも笑顔にしたいと思った。
わたしが変な顔をすればAちゃんも笑ってくれた。雪がとけて桜が咲いたみたいに。柔らかくて、あたたかくて。パパとママのときのように胸の奥がポカポカしたんだ。
それなのに。
『……？』
夏休みが終わって、また幼稚園に行ったら。Aちゃんには会えなかった。探しても見つからない。菊組のお兄ちゃんお姉ちゃんたちに聞いても「知らない」の一点張り。
わたしは菊組の先生に聞きに行った。
『……Aちゃん、お家の都合でお引越ししたの』
『え……。じゃあもう幼稚園に来ないの？』
先生はわたしの涙を拭いてくれる。
……もう会えないの？ しろちゃんって呼んでくれないの？ 嫌だ、嫌だよ……。
『りまちゃんが泣いていたら、Aちゃんも笑えないよ』
『……Aちゃんも？』
『そう。先生たちも、菫組のお友達も。Aちゃんや、Aちゃんのお友達、りまちゃんのお母さんたちだって。心配で笑えないの』
わたしが笑えないと、みんなも安心して笑えない？ それはだめ。みんなのきらきら笑顔まで見れなくなるなんて。
『……うん、わたしもう泣かない』
先生、みんな。みてみてっ、へんなかお〜！
悲しい顔より笑った顔が似合う。何より笑えば、悲しいことを忘れられる。そのときは……なんの疑いもなく信じていた。
.
霧羽さん。Aちゃん。そう呼ばれた女の子。彼女と同姓同名なんだと思った。だって、わたしが慕っていたAちゃんは歳上。
このクラスにいるわけない。お姉ちゃんなんだから。
そうだよね……？
.
作者、小ちゃい子視点の文章って苦手なんですよ……。私自身幼い頃から結構年不相応で「大人びているね」と言われていたので。違和感ないといいなぁ。
Aさんの過去、りまちゃんの思い出。どっち書こうかなと思って後者にいたしました。ちなみに『引越し』は方便。この頃のAさん、病院で昏睡しています。仮に目覚めて退院しても半年もせずに卒園だし多分やめてる。
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クロウサ(プロフ) - いいですよ。気にしないでください。 (10月17日 19時) (
レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - クロウサさん» そうですね……。申し訳ありませんが受けることはできません。個人的な理由もありますが、この作品だけを更新しているわけではないからです。これ以上掛け持ちしたくないので。ごめんなさい。 (10月17日 19時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - うーん。今しゅごキャラの小説を、書いてますがもう１つしゅごキャラの小説を書いて欲しいんです。もちろん原作沿いで、落ちは相馬空海でお願いしたいんですけど無理だったならいいんです。 (10月17日 19時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - クロウサさん» 当作品を読んでいただき、ありがとうございます。物語の今後に関するリクエストならば、正直自らの体調を考慮してはっきりお断りすべきなのですが一応聞いてみたいと思ってしまいました。もし私のこの言い方に不快な思いをされた場合はすみません。 (10月17日 18時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - しゅごキャラの小説が、読めるなんて嬉しいです。あの１つリクエストしてもいいですか？ (10月17日 16時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年4月22日 23時
