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好条件すぎて逆に怪しい。トリックにメリットがひとつもない。この人は何がしたいんだろう。……それでも、オレの中にムサシを取り戻さないという選択はない。
オレは、イースターのスパイです。貴方たち、ガーディアンの敵です。そう言えば、トリックはあっさりムサシを解放した。こはくも銃をしまう。
「本当に黙っていてくれるんですか？」
「信用ないなぁ。マジなのに」
「トリックが何を考えているかわからない注意すべき方であること、データに加えておきます」
「……それ、もうひとつ足しておいて」
ん？ トリックは笑みを作り、再度銃を構える。後ろの二階堂さんに「避けてください」と言えば引き金を引く。自分たち以外に気配がなく、静かな廊下に発砲音が響いた。
銃口からの煙にフッと息を吹きかける彼女を一目。それから発射した先へ首をぐるりとまわす。そこにあった光景。階段の踊り場付近にはこころのたまごが浮かんでいる。
黒いそれは次第に白へ。空いている窓から出ていき、ピューンと飛んで行ってしまった。持ち主のところへ帰るのか……。オレと話しながらもバツたまを気にする余裕があるなんて。たしかにこれは……。あの男が数分前に言ったことが少しわかった気がした。
「私は、こころのたまごを守りたいからここにいるだけ。しゅごキャラを連れているからガーディアンにいるの。辺里たちと同志なんてただの一度も言っていないよ」
「……それは、どういう」
「トリックはガーディアンの一員だけどね。……でも『霧羽A』としては違う。私自身は、みんなが探すエンブリオに微塵も興味無いから」
願いはもらうのではなく自分で掴むもの。彼女は言い切る。読めなくて、分からない人だと思ったけれど。ちゃんとした考え方もするんだな。絆されそうになり、踏ん張る。
繰り返すが、本当にオレがスパイであることは言わないでいてくれるのだろうか。まだ信じられない。いや、立場的に簡単に信用できるわけない方が普通だが。……そういえば、トリックはさっき。
「あの、確認したいことがあるのですが」
「？ 確認？」
オレの姉のことを言ったとき、彼女はほしな歌唄のことをついでのように並べていた。ほしな歌唄こそがバツたま増加の元凶であり、彼女がたまごを抜き取っていることを。
そのことをガーディアンの面々は既に周知しているのだろうか。
「あぁ……。何も言ってないよ」
トリックはとんでもないことを淡々と答えた。
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クロウサ(プロフ) - いいですよ。気にしないでください。 (10月17日 19時) (
レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - クロウサさん» そうですね……。申し訳ありませんが受けることはできません。個人的な理由もありますが、この作品だけを更新しているわけではないからです。これ以上掛け持ちしたくないので。ごめんなさい。 (10月17日 19時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - うーん。今しゅごキャラの小説を、書いてますがもう１つしゅごキャラの小説を書いて欲しいんです。もちろん原作沿いで、落ちは相馬空海でお願いしたいんですけど無理だったならいいんです。 (10月17日 19時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - クロウサさん» 当作品を読んでいただき、ありがとうございます。物語の今後に関するリクエストならば、正直自らの体調を考慮してはっきりお断りすべきなのですが一応聞いてみたいと思ってしまいました。もし私のこの言い方に不快な思いをされた場合はすみません。 (10月17日 18時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - しゅごキャラの小説が、読めるなんて嬉しいです。あの１つリクエストしてもいいですか？ (10月17日 16時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年4月22日 23時
