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会話の調子のほか、時折他の生徒とすれ違う。その様子からトリックを観察した。今のところおかしな点は無い。……だがそれが逆に異様にも見えた。何も無いならもっと情報が出てくるはず。そう考えたら彼女の笑顔が怖くなる。
……そうだ。初めて顔を合わせたときだって。よろしくねと言われるも、全く顔は笑っていなかった。
「ねえ三条。私からも聞いていい？」
「……はい、なんでsy」
一瞬だった。
返事の途中でトリックが振り向く。人の気配が無いところまで誘導させられたのだと気づいたときにはもう遅い。眼前に白いピストルのようなものを突きつけられる。
驚いて目を開くしかできないオレ。うんともすんとも表情筋が動かない彼女。その唇がまた動いた。
「答えろ。お前は私たちの味方か、それとも敵か」
普通に考えたら「味方」。こっちが正解。任務を遂行するためにも間違えられない。とても簡単な二択。……なのに、答えようとしても声が出ない。
分かってる。こんなことを聞かれた時点で、オレは……
「霧羽さんは意地悪だねぇ。もう知ってるくせに」
背中から声がした。知ってる声。首だけで振り向いた先には……二階堂さん。一応、姉さんの元彼でもある。現在はイースターをクビになり、ここの教師をしている。クラス担当はトリックやキングたちの、6年星組。
それより、もう知ってるって。まさか。やはり。
「だよね？」
「……ふう。三条海里。姉、三条ゆかりはイースター所属。ほしな歌唄のマネージャー。……して、ほしな歌唄こそがバツたま増加の主な元凶。彼女がキャラチェンジして歌うことで、こころのたまごを抜き取っている」
つまり三条、
「イースターのスパイ、なんでしょ？」
「！」
彼女は今度こそ、オレの正体を簡潔に言ってしまう。……いや、知っていたんじゃない。この人が言ったんだ。
イースターという大企業をクビになった腹いせ。動機は充分である。彼はもうこちら側の人間では無い。オレを庇う理由もない。しかし、半分は八つ当たりも含めてあの人を睨んだ。
「ちなみに先生から聞いたんじゃないよ。歌唄ちゃんのマネージャーが三条という姓であることは知ってたからね。……で、念の為に調べたらビンゴってわけ」
「オレのことを、キングたちに話すんですか？」
「それは……君の返答次第かな」
返答も何もないだろう。
なのに、どうしてもオレの口から言わせたいらしい。
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クロウサ(プロフ) - いいですよ。気にしないでください。 (10月17日 19時) (
レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - クロウサさん» そうですね……。申し訳ありませんが受けることはできません。個人的な理由もありますが、この作品だけを更新しているわけではないからです。これ以上掛け持ちしたくないので。ごめんなさい。 (10月17日 19時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - うーん。今しゅごキャラの小説を、書いてますがもう１つしゅごキャラの小説を書いて欲しいんです。もちろん原作沿いで、落ちは相馬空海でお願いしたいんですけど無理だったならいいんです。 (10月17日 19時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - クロウサさん» 当作品を読んでいただき、ありがとうございます。物語の今後に関するリクエストならば、正直自らの体調を考慮してはっきりお断りすべきなのですが一応聞いてみたいと思ってしまいました。もし私のこの言い方に不快な思いをされた場合はすみません。 (10月17日 18時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - しゅごキャラの小説が、読めるなんて嬉しいです。あの１つリクエストしてもいいですか？ (10月17日 16時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年4月22日 23時
