221 ページ21
◆
昨年。ムサシが生まれてから初めて帰省をした。そしたら姉さんが『見える人』だった。そして仕事を手伝ってほしいと言われ、色々あって今に至る。
姉、というのは。名前は三条ゆかり。ガーディアンとは 敵対するイースター社の人間で、ほしな歌唄のマネージャーをしている。姉さんは外には見せないけれど、精神的に弱い部分があるため、そこまで頼まれては支えなければ・力にならなければと思うんだ。
オレはゆかり姉さんの命令で聖夜学園に転校、そしてガーディアンに入ることに成功。組織や彼らの動向を監視及び秘密を探ることが、オレの使命。
ガーディアンメンバーについても事前に調べさせてもらった。さすがに警察や探偵などには及ばないけれど、ほぼ全員のことは現時点である程度分かっている。……ただ一人を除いて。
「三条くんを借りるって？」
「私もバツたま狩りは経験あるし、一度見た方がいいんじゃないかと思って。彼は頭が良さそうだし……バツたまの動きに規則性はあるのか、どうすれば最短で対処できるかとか。いい作戦立ててくれたら今後に生かせるでしょ？」
トリックチェア、霧羽A。彼女の情報だけは驚く程に出てこない。個人に関しては白紙に近い。五年分の報告書を閲覧した際、彼女と同姓の男を見つける。先代のKチェアだったらしい。
もっと調べればそれはトリックの実の兄。現在は他校の高等部にいることまで掴んだとき、制服を見てハッとした。イースターですれ違ったことがある。ほしな歌唄と、その兄の月詠イクト。彼らの通う学校と同じである、と。
「現在のガーディアンで最も長く在位しているのは私だからね。新J、覚えておいて。時と内容によっては、辺里だけじゃなく私にも従ってもらうよ」
「唯世が表なら、Aは裏って感じかな〜」
「そうだね。霧羽さんも頭脳派だし、三条くんと話も合うと思うよ。じゃあ、」
いってらっしゃい。頑張ってね。キングに言われ、オレたちはロイヤルガーデンを出る。トリックが先程言っていたことにも説得力があり、反対が出なかったのだ。
オレとしては情報収集において好都合かもしれない。そう思うと同時に、言葉にできないような不安もある。分からないからそう思うだけ。未知との遭遇は誰でも怖いだろう。
「トリックは、キャラチェンジでもバツたま浄化可と報告書にありましたが」
「うん。両方のしゅごキャラでできるよ」
慎重に話しながら、オレたちは校内パトロールをする。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クロウサ(プロフ) - いいですよ。気にしないでください。 (10月17日 19時) (
レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - クロウサさん» そうですね……。申し訳ありませんが受けることはできません。個人的な理由もありますが、この作品だけを更新しているわけではないからです。これ以上掛け持ちしたくないので。ごめんなさい。 (10月17日 19時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - うーん。今しゅごキャラの小説を、書いてますがもう１つしゅごキャラの小説を書いて欲しいんです。もちろん原作沿いで、落ちは相馬空海でお願いしたいんですけど無理だったならいいんです。 (10月17日 19時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - クロウサさん» 当作品を読んでいただき、ありがとうございます。物語の今後に関するリクエストならば、正直自らの体調を考慮してはっきりお断りすべきなのですが一応聞いてみたいと思ってしまいました。もし私のこの言い方に不快な思いをされた場合はすみません。 (10月17日 18時) (レス) id: 70caf03276 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - しゅごキャラの小説が、読めるなんて嬉しいです。あの１つリクエストしてもいいですか？ (10月17日 16時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：東雲れーた | 作成日時：2023年4月22日 23時
